玉森裕太、8LOOMメンバーも 俳優やドラマと視聴者を繋ぐ“インスタライブ”の定着
昨今のテレビドラマでは、視聴率だけでなくSNSでの盛り上がりが作品の人気度を計る上での一つの基準となっている。ネットやテレビが扱うドラマの記事でも、頻繁に「トレンド1位」という言葉を目にするが、この「トレンド」とはTwitterのアルゴリズムに基づく「今まさに注目されているトピック」を意味するものである。SNSがどれだけ視聴者の日常に溶け込み、関心を持たれているかがわかるだろう。
その中でもTwitterはとりわけドラマとの相性がよく、ハッシュタグを用いて気に入ったドラマに言及するユーザーや、リアルタイムで感想を投稿する「実況」をする人も。また、ドラマが公式アカウントを持つことは今や当たり前となり、SNS用に撮り下ろした動画コンテンツやオフショット、撮影の裏話でドラマの世界を深く楽しめる仕掛けを用意することでファンの心を掴んでいる。一方、拡散されやすいTwitterとは違ったかたちで魅力を発揮するのがInstagramだ。
テレビドラマの公式アカウントはTwitterに留まらず、InstagramやTikTokアカウントを持つことも増えている。作品によってどのプラットフォームを得意とするかもさまざまだが、Instagramでの訴求の魅力はなんと言ってもライブ配信だろう。
10月8日に放送を開始した『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)は放送直前に主演の玉森裕太のライブ配信を実施。作品の見どころを語り、クイズを出すなどファンとのコミュニケーションを楽しんだ。
この投稿をInstagramで見る
これまでもInstagramの機能をふんだんに利用したアカウントは多々あり、7月期ドラマの『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)では、中島裕翔と吉川愛がインスタライブを行った。こちらは企画やカンペがある中でのライブとなり、ドラマのサスペンス展開と異なる和気藹々とした雰囲気の中で出演者の素の姿が見られるところが魅力であった。
同じく7月期の『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)では、有村架純と中村倫也、赤楚衛二らがインスタライブに出演し、3人が撮影中にどんな過ごし方をしているのかが垣間見えるやり取りでドラマを盛り上げた。
10月18日から放送を開始する『君の花になる』(TBS系)では、ドラマ内のアイドルグループ「8LOOM」のメンバーである高橋文哉、宮世琉弥、綱啓永、八村倫太郎、森愁斗、NOA、山下幸輝がインスタライブを実施。「8LOOM」はドラマを飛び出し実際のアイドルグループとしても活動しており、第1話放送に先がけて1stシングル「Come Again」をリリース、TBS公式YouTubeでのOfficial MV公開、さらには同チャンネル内で舞台裏に密着した企画『君の花になるまでの365日』を配信するなど、SNSを駆使してドラマの放送時間外にも視聴者を楽しませてくれている。