『ユニコーンに乗って』杉野遥亮は“当て馬”ではない? 功目線の物語に揺さぶられる

『ユニコーンに乗って』功は当て馬ではない?

 TBS火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』でヒロイン役の永野芽郁を囲む、杉野遥亮と西島秀俊。TBS火曜10時ドラマといえば、働く女性を描きつつ、ラブストーリー軸で進んでいく物語も定番で、本作も杉野と西島がヒロインに対してそっと仕掛ける行動や表情に反響が寄せられている。

 主人公の佐奈(永野芽郁)を一番近くで見守ってきた功(杉野遥亮)。ライターの佳香(かこ)氏は、功と演じる杉野の魅力を以下のように語る。

「『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)では全く触れ合ってきたことのなかった盲学校の女の子・ユキコ(杉咲花)とたまたまアクシデント的に出会ったり、今作でも貧乏少女と出会っていたりと、意図しない運命的な流れに巻き込まれるような役を演じるのがお似合いですよね。杉野さんは我の強さがない、ニュートラルな雰囲気があって、そういう人だからこそ、強烈な出会いから自分にないものを持った人に惹かれていく役を上手く演じられるのかなと思います。お互い好きだけれども好きとは言えず、社内恋愛禁止というルールで自分たちを縛って、20代後半にもなってあんなにじれったい恋愛をする佐奈と功。普通はそういう恋愛はないですけど、杉野さんと永野さんだからこそ、違和感なくその制約付きな恋愛模様を見せてくれているなという印象です」

 当初は「当て馬」とネット上では言われていた印象の功だが、佳香(かこ)氏に聞くと「そうでないのでは?」という声が。

「当て馬キャラとしたら十二分すぎませんか(笑)? 小鳥さん(西島秀俊)と佐奈の関係性をはがゆく見守って、目線だけで報われない想いを表現できる人ってなかなかいないと思います。佐奈と小鳥さんが仲良くしている様子や大事な相談をしている場面があったり、ミラー越しに佐奈が小鳥さんにもたれかかるのを功が切なそうに見ていたシーンもありました。功目線から紡がれる物語が、切なさを募らせる役割を果たしていると思います」

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