『ちむどんどん』銀座でも沖縄でも“再婚騒動”勃発? 優子と博夫はどうするのか

『ちむどんどん』各地で再婚騒動が勃発

 突然「あまゆ」に姿を現したかと思ったら、青森出身の水国和歌子(駒井蓮)をチンピラから助けた賢秀(竜星涼)。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』第67話ではそんな彼だけではなく、母・優子も“恋”にまつわるとんでもない知らせを受け取ることになる。

 田舎に帰ろうと思ったら汽車賃が足りなくて帰れなくなったという和歌子。頬をりんごのように真っ赤に染めて「東京はおっかねえ、もうこりごりだ」という彼女は上京したての暢子(黒島結菜)よりもおぼこい印象だ。また一人で歩かせたら危ない、そんな彼女を三郎(片岡鶴太郎)が暫く家に泊めることにする。それだけでなく、角力大会の裏方を手伝ってもらう代わりにバイト代を出すので、「そのお金で青森に帰りなよ」と提案するのだ。暢子も同じように最初、彼の世話になった時のことを思い出したに違いない。

 さて、アッラ・フォンターナには例の常連客、西郷親子がやってきた。しかし今回は父・久雄(高木渉)が再婚相手を連れてきている。朝礼では彼らにポルチーニリゾットを提供することに対し、「亡くなった奥様との思い出の味のはず」と困惑する暢子。案の定、久雄はリゾットが出てきて動揺する。しかも、なんと再婚相手こと真知子(手塚真生)さんは奥さんの闘病中の担当看護師ということで、「亡くなったお母様がこの料理のことを話してくれました」と話す。

 めぐみ(新井美羽)がそんな彼女に抵抗感を覚えるのも無理はない。彼女にとって、リゾットは自分と母と父、3人にとっての特別な味だから。「私は母を忘れることはできません。母とこの店でこのリゾットを食べたことは私にとって大切で、忘れられない思い出です」と話す。しかし、真知子は「忘れないでください」と言い、生前の奥さんがとても素敵な人で、自分はもちろんどんな女性にも代わりは務まらないと答える。めぐみが認めないのであれば、キッパリ久雄とのことも諦める、と。大人にそんなふうに毅然とした態度でこられたら、幼いめぐみは「嫌だ」と言えるのだろうか。言い切った真知子に対し、めぐみは「また来年もこの3人で店に来たい」と答える。久雄も一安心といったところだろう。

 そのやりとりを遠目に見ていた暢子は、営業後に房子(原田美枝子)とワインを飲んでいた。「今日、改めていいお店だなあって思いました。うちもいつかこんなお店やってみたいなあって」と言う暢子に対し、「やればいいじゃない」と答える房子。自分が独立なんて、ありえないと驚く暢子に何をしに東京に出てきたのか、問う房子。一流の料理人になるため、と答えた彼女に対し、房子は改めて自分の料理人としての経歴を教えた。なんと、彼女は17歳の時からお店を始めていたのだと言う。最初は屋台の飲み屋、そこから日本食、洋食となっていったが、そこで空襲の被害を受けた。空襲に遭ってからは、我々も知る通り闇市で活躍した房子。戦後は蕎麦屋に大衆食堂、飲み屋と鞍替えしていったらしい。

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