高橋文哉、生見愛瑠、櫻井海音 ドラマ&映画で活躍する『オオカミ』シリーズ卒業生

『オオカミ』シリーズ卒業生が俳優として活躍

 ABEMA発、不動の人気を誇る恋愛番組『オオカミ』シリーズ。『オオカミ』シリーズに10代の頃出演していた卒業生たちの若手俳優としての活躍がここのところ目まぐるしい。何と言っても筆頭は、番組内で「ふみめる」コンビとして話題になった高橋文哉と生見愛瑠だろう。

 高橋文哉といえば、『最愛』(TBS系)で見せた記憶障害を持つキーパーソン役・朝宮優としての好演が記憶に新しい。自分の記憶に自信が持てない揺らぎや足元のおぼつかない様子、過去の“幸せな記憶”やその温もりを何とか自身に手繰り寄せようとする切実さや儚さを見せ、この作品に横たわる重厚感に多大なる貢献を果たした。どことなく周囲とうまく馴染めていない様子を言葉で語らずともすぐに立ち上らせるような事情を抱えた佇まいに、彼に付きまとう孤独や不安を滲ませる。

 『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京系)でも主人公が働くクリーニング屋のアルバイト役を演じたが、多くは語らずともその視線やふとこぼす一言が妙に核心を突く“もっと知りたくなるような”気になる存在であり続けた。どことなく冷めていながらも、時折覗く可愛げが不思議な魅力となり存在感を発揮していた。『着飾る恋には理由があって』(TBS系)、そして先日最終話を迎えた『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(日本テレビ系)では、いずれも先輩社員に恋心を寄せるフレッシュな新入社員役を務めたが、10月期ドラマ『君の花になる』(TBS系)ではどんな表情を見せてくれるのか楽しみは尽きない。

 そして“めるる”の愛称で親しまれバラエティー番組でも活躍する生見愛瑠がそのキャラクターを一切封印して臨んだのが『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)でのヒロインの恋のライバル役だ。喧嘩っ早いが純粋なヤンキー・森生(杉野遥亮)に秘かに想いを寄せるハチ子役を見事好演し、確かな実力を感じさせた。鈍感な森生の側で少し特別な存在でいられることだけを望んでいたハチ子。そんな彼女の前に突如現れた主人公の盲学校生・ユキコ(杉咲花)に自身の存在を脅かされ、心に巣食う意地悪な黒い感情に絡めとられてしまう切羽詰まった様をまざまざと投影させた。7月8日公開の映画『モエカレはオレンジ色』で生見が見せてくれるヒロイン像にも期待したい。

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