『金田一少年の事件簿』登場人物たちのドラマが強化 道枝駿佑と沢村一樹の掛け合いも
序盤の首狩り武者の出現を受けて、その足跡が突然消えているという“初代”ではカットされた要素を復活させつつも、全体的な流れやテンポ感は概ね“初代”を踏襲。現代ではさすがに厳しいだろうと思われた首なし死体と生首に関しては、前者はしっかりと、後者は切断面がわからないようなアングルで上手くぼかして見せ、このエピソードの強烈さは守られる。メイントリックである回転扉の一連は、一見すると少々違和感を感じてしまう改変が施されているのだが、確かに考えてみれば原作や“初代”のように偽物の鍵と一瞬ですり替える方法よりも自然な印象だ。
とりわけ原作ファンとして惹かれるのは、ラストで紫乃が毒を飲む場面でのもえぎ(近藤華)の「兄さん、また毒を持ったのね」の台詞だ。“初代”でも今回でもキャラクターごとカットされてしまった巽家の三男・隼人の台詞であり、“初代”の際には使われなかったものが、今回はもえぎの台詞として復活を遂げる。これによってタイトな脚色でこざっぱりしてしまった巽家のどろどろとした空気感が蘇ることとなり、一気に登場人物たちのドラマが強化されたのである。
■放送情報
『金田一少年の事件簿』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、上白石萌歌、沢村一樹、岩崎大昇(美 少年/ジャニーズJr.)ほか
※岩崎大昇の「崎」は「たつさき」が正式表記。
File06ゲスト:仙道敦子、吉村界人、福山翔大、近藤華、田鍋謙一郎、福井裕子、八十田勇一、葉山レイコ
原作:天樹征丸、金成陽三郎
漫画:さとうふみや(講談社)
脚本:川邊優子、大石哲也
監督:木村ひさし、丸谷俊平
主題歌:なにわ男子「The Answer」(ジェイ・ストーム)
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:櫨山裕子、岩崎広樹、秋元孝之、大護彰子
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/kindaichi2022/
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