『真犯人フラグ 真相編』“お人好し”の殻を破った凌介 瑞穂の過去が真相と結びつく?

『真犯人フラグ』凌介がお人好しの殻を破る

 菱田家の押し入れには一体何があるのか。結局それが明らかにならないまま、朋子(桜井ユキ)は、第7話で凌介(西島秀俊)が郵便物の中から発見した真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)の不倫現場をとらえた写真をポストに入れている瑞穂(芳根京子)の動画を見せる。正直にそれを認めた瑞穂は、凌介にもっと人を疑ってほしいと思ってやったことだと告白する。2月13日に放送された『真犯人フラグ 真相編』(日本テレビ系)第16話は、一気に畳み掛けるようにしてあらゆる出来事が進み、そろそろこの物語も大詰めへと向かっていることを予感させるエピソードとなった。

 阿久津(渋川清彦)たちは、光莉(原菜乃華)を監禁して一星(佐野勇斗)を連れ去った女・本木(生駒里奈)の正体を探り、彼女がある看護師の個人情報を使って成りすましていたことを突き止める。さらに光莉が目撃したと言っていた、真帆が失踪前夜に誰かと電話していた件についても、真帆の携帯電話の通信履歴から誰かと通話した形跡がなかったことが明らかに。それはつまり、真帆は家族の知らないもうひとつの携帯電話を持っていた可能性があるということだ。そんな中、朋子は山田(柿澤勇人)に連れられてバタコ(香里奈)と対面。2人の秘密を黙っている代わりに篤斗(小林優仁)を連れ戻すために協力してほしいと依頼されるのである。

「客観的に論理的に考えないと、真実には辿り着けない」
「信じているだけじゃ目が曇る」

 ようやく“お人好し”の殻を破り、真帆を疑うひとつの仮説を自ら立てる凌介。それは一連の事件が前もって念入りに計画されたものであり、真帆は失踪か不倫相手との駆け落ちを計画。凌介が篤斗の実の父親ではないことから、別の母親=バタコに育てられるように誘拐を仕組み、さらに光莉の恋人である一星のストーカー・本木とも繋がっていること。そして、凌介に喪失感以上の苦痛を与えようとしたというもの。仮にそうだとすれば、真帆とバタコをつなげるものは何か。バタコは息子の死後もサッカー教室を見にきていたという山田の話もあったことから、そこで知り合ったということだろうか。

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