『カムカム』るい編のラストは安子編と対照的な形に 「I hate you」を取り返す親子の抱擁

『カムカム』るい編の“ラスト”は幸せな形に

 るいはもしかしたら「もう飽きた」と言ったひなたを見て、母・安子(上白石萌音)に「I hate you」と言ってしまった自分の幼き日を思い出したのかもしれない。寂しい、辛い、悲しいというシンプルな感情を拒絶に変えてしまいがちな思春期。取り返しがつかないと思っていたるいの後悔が、ひなたの素直な「ごめんなさい」で晴らされていく。また、るいはるいで、安子にしてほしかったようにひなたの話を聞き、「いつかひなたの人生が輝く日が来る」と抱きしめるのだった。母と娘がすれ違いの末に決別するという安子編のラストとは対照的に、るい編は無事に仲直りして家族団らんの時を過ごす3人の姿で幕を閉じる。

 第71話からは、本格的にひなた(川栄李奈)編がスタート。舞台はひなたが高校3年生になった1983年に。突然お店に現れた銀幕のスター、モモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助)の協力もあり、無事にひなたの弟・桃太郎が生まれた。新たな家族が増えた大月家で伸び伸びと育ったひなたの、ひなたの道を探す旅が始まる。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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