『カムカムエヴリバディ』ビリー役の幸本澄樹って? “朝ドラ子役”に新星現る

『カムカム』ビリー役の子役・幸本澄樹に注目

「あの子、名前、なんていうんやろうか……」

 勉強嫌いなひなた(新津ちせ)が机に向かい、ラジオ英語講座のテキストを見ながらつぶやく。ひなたの恋煩いのため息と一緒に、こちらも、ああ、可愛いというつぶやきとともにため息をついてしまいそうな一幕だった。『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)はひなたの小さな恋の続きが気になる日々だ。

 映画村へ憧れの桃山剣之介(尾上菊之助)のサイン会に行ったひなたは、そこで出会った外国人の男の子・ビリー(幸本澄樹)に一目惚れ。その男の子から声をかけられるも、英語で何を言っているかわからないまま、あたふたするひなた。また、別の日にはクラスメイトの小夜子(竹野谷咲)がビリーを連れて店を訪れる。ビリーと会話する小夜子の姿を目にしたひなたは“英語がしゃべれるようになりたい!”と、ビリーと話せるようになることを夢みながら、ラジオ英語講座で勉強を続ける。

 いつもなら元気いっぱいのひなたが、ビリーを目の前にして、どこかぎこちなく、しおらしくなってしまう姿にるいやジョー(オダギリジョー)も、事情を察して笑いあう。ネット上でも、「恋する女の子の表情そのもの」「がんばれ、ひなた!」と応援する声が相次いでいる。

 幼い頃に、安子(上白石萌音)とるい(深津絵里)が一緒に聴いていたラジオ英語講座は、安子と稔(松村北斗)が距離を縮めるきっかけとなったもので、それぞれの“繋がり”を示すキーアイテムだったが、これまでほとんど登場しなかった。ここへきて、ひなたが英語を学ぶきっかけとなり、物語全体の英語への繋がりを作り出したビリーはまさに重要人物といえるのではないだろうか。

 ビリーを演じるのは、幸本澄樹(こうもとじょうじ)。2012年生まれの9歳でイギリスと日本のハーフだ。映画村では忍者と写真を撮りたがり、興奮した様子を見事に演じていたが、実は、この『カムカムエヴリバディ』が俳優デビュー作。特技は語学(日本語・英語)という彼は、ビリー役で存分にその才気を発揮している。Instagramではスキーを楽しみながら、大人びた表情を見せる一方、趣味は囲碁と渋い一面もあるようだ。

 
 
 
 
 
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