小池栄子、大泉洋と抜群の相性を『鎌倉殿の13人』でも発揮 三谷幸喜にも絶賛される順応力

小池栄子、三谷幸喜にも絶賛される順応力

『記憶にございません!』(c)2019 フジテレビ 東宝

 ちなみに、小池栄子が三谷幸喜作品に初めて参加したのは、2017年の舞台『子供の事情』だった。小学生を演じたこの舞台でも小池は大泉と共演している。この作品で歌って踊った小池の姿がよほど印象に残ったようで、三谷幸喜は映画『記憶にございません!』で首相事務秘書官・馬場のぞみ役でも、彼女が踊るシーンを作ったという。総理夫人(石田ゆり子)の代役として急遽テレビ出演することになり、踊ってその場を取り繕うのだが、そのダンスは小池の自由な発想から生まれたそうだ。どんな役にもハマる、どんなシチュエーションにも期待以上の巧みな演技力で応えることができる才能の持ち主なのだ。

 途切れることなく、映画やドラマに出演し続けているのも、人気と実力を兼ね備えている証。『俺の話は長い』(日本テレビ系)では、口が達者なニートの弟・満(生田斗真)の姉で仕事ができて勝気な綾子を演じた。あれこれ考えすぎてストレスをためがちな弟と、マイペースで自分の意志を貫くタイプの強い姉の組み合わせは、どこか北条家の義時と政子の関係を彷彿とさせる。

 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』はまだ始まったばかり。頼朝と出会い、彼を支えたいと思ったことで政子の人生だけでなく、北条家に関わるすべての人の運命が変わっていくことになる。

 また、女性にモテる頼朝をめぐり、八重(新垣結衣)との関係がどう変化していくのか、これから登場する頼朝の愛妾となる亀(江口のりこ)とどう対峙するのかも気になるところ。パワフルな演技で女性のしたたかさも可愛らしさも絶妙なバランスで見せてくれる小池栄子の役者魂に期待が高まる。

■放送情報
『鎌倉殿の13人』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑
プロデューサー:長谷知記、大越大士、吉岡和彦、川口俊介
写真提供=NHK

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