『TOKYO MER』で描かれた“外国人労働者問題” 有毒ガス事故は城田優がキーマンに?

『TOKYO MER』城田優がキーマン?

 月島によると「この国でテロは起きない。テロなどこの国には存在しない。国民の安心を守るために誰に知られず未然に防ぐ。そうやって日本の平和は守られている」。テロの脅威から日本人を守る任務には、国民を不安にさせるような事実を表に出さないことも含まれる。いわゆる不都合な真実だが、その中には外国人労働者の問題も含まれる。1万人以上と言われる外国人労働者から目を背けることで、この国の安心は守られている。それは事故現場でも同じで、外国人であるだけでテロの容疑をかけられ、必要な医療を受けることができない。国籍による命の選別と呼べる事態に、ベトナムから経済連携協定で来日したミンは異議申し立てを叫ぶ。

 外国人労働者の問題は『MIU404』(TBS系)でも描かれていた。第5話「夢の島」でコンビニで働くベトナム人留学生のマイを演じたのがフォンチーだった。耳ざわりの良い言葉の裏にある差別と搾取を告発した「夢の島」の主題は、パンデミックのさなか「人の命と命令、どっちが大事?」という問いかけに形を変える。本来平等であるはずの命。それを守ろうとする時、戦わなくてはならないのはウイルスや災害だけではないことを物語っていた。

 爆弾は不発に終わり、犯人の狙いは大学の薬品保管庫にある有機リン化合物だったことが判明。有毒ガスによる事故は、喜多見をおびき寄せるために椿(城田優)が仕組んだ罠という可能性も出てきた。マルタイ(捜査対象者)としてマークされる中で、喜多見は目の前の命を救うために飛び込んでいく。

■放送情報
日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、 佐野勇斗、佐藤栞里、フォンチー、佐藤寛太、菜々緒、鶴見辰吾、橋本さとし、渡辺真起子、仲里依紗、石田ゆり子
脚本:黒岩勉
プロデューサー:武藤淳、渡辺良介、八木亜未
演出:松木彩、平野俊一
製作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TokyoMER_tbs/
公式Twitter:@tokyo_mer_tbs



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