『おかえりモネ』西島秀俊、“キャラ変”した朝岡役で新たな一面 東京編では理想の上司に
百音(清原果耶)は、気象予報士の朝岡(西島秀俊)が勤める気象情報会社・ウェザー・エキスパーツに就職するために上京。『おかえりモネ』(NHK総合)は、第10週「気象予報は誰のため?」から物語の舞台が登米から東京に移った。
東京編がスタートするにあたり、7月17日放送の『土曜スタジオパーク』(NHK総合)では、『おかえりモネ』東京編直前スペシャルのゲストとして西島秀俊が登場した。番組の中で「朝岡覚は……東京でキャラ変」などと取り上げられていたが、確かに登米で百音に気象予報について親切に教えてくれた朝岡と、東京で仕事をしている朝岡とでは印象が異なる。毎日の天気を担当するテレビ局の裏側で朝岡は、今まで見せなかった別の顔を百音に見せた。
百音を演じる清原果耶は、7月23日に公開された公式サイトの最新のインタビューで「朝岡さん(西島秀俊)は、登米で出会ったころとは別人のように、すごく振り回してくる上司です(笑)。尊敬の念は変わりませんけど、この先さらに“爆発”するので楽しみにしていてほしいです。西島さんもすごく楽しんで演じられているんじゃないかなと思います」と西島秀俊演じる朝岡について語っている。
たとえば、第46話。翌日に面接を控えた百音が会社を見学中にウェザー・エキスパーツの社員の野坂碧(森田望智)と内田衛(清水尋也)と再会したときのこと。野坂が百音に気象予報士の資格があることを確認すると、そのまま3人でテレビ局に向かい、百音は野坂に促されるまま行動して、朝岡と会うことができた。これまでの朝岡のイメージでは、明日の面接を控えた百音に何らかのアドバイスをくれてもよさそうだが、百音を見ると「意外な人が来ましたね」と言い、予報士が4人揃っていることを確認すると、「じゃあ、あとはよろしく」と軽く挨拶だけして、笑顔で出かけてしまう。
百音も朝岡の変化に戸惑っていたが、「あぁ、今日のバイト代は出しますから、面接は明日、改めて」とだけ言い、百音と話をする時間はなさそうだ。
取りつく島もないとか、素っ気ないわけではなく、あくまでも物腰柔らかで、親しみをこめた表情からも百音のことを気にかけてくれているのは分かる。スタジオの仕事を未経験の神野マリアンナ莉子(今田美桜)に任せるのも、本人のやる気を認めているし、責任は自分が取ると明言している。部下に仕事や責任を押し付けるタイプではない。とはいえ、登米で朝岡の影響を受けた百音が気象予報士の資格を取り、本気で気象に携わる仕事がしたいと自分のところにやってきたのに、「じゃあ、あとはよろしく」と、出かけてしまう朝岡は、ただの優しくて物わかりのいい上司というわけではなさそうだ。