岡田結実、恒松祐里、中村ゆりからの高い完成度 若手女優たちが光る『女子高生の無駄づかい』

岡田結実、恒松祐里、中村ゆりからの高い完成度 若手女優たちが光る『女子高生の無駄づかい』

 ビーノ原作の漫画がアニメ化され、次いでドラマ化された『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系、以下『女子無駄』)。タイトルの通り、個性的な女子高生たちが、日常を無駄に過ごしていくさまが丁寧に描かれている作品で、ドラマらしいわかりやすく劇的なストーリーがあるわけではない。しかし、放送されている時間帯が地域によって違えども毎回Twitterでトレンド入りを果たし、多くのファンを作っている。

 『女子無駄』に共存するキャラクターたちが持つ「個性」は、ともすれば「コンプレックス」として自分の胸に秘めがちになるものでもある。型破りな問題児「バカ」(岡田結実)、恋多き漫画家志望「ヲタ」(恒松祐里)、無機質系天才少女「ロボ」(中村ゆりか)、重度の厨二病「ヤマイ」(福地桃子)、心と頭が弱い優等生「マジメ」(浅川梨奈)、反抗期中の良い子「ロリ」(畑芽育)、コミュ障なオカルトマニア「マジョ」(井本彩花)、小悪魔系百合ガール「リリィ」(欅坂46 小林由依)……この文字のラインナップだけを見ると、ポジティブに受け取ることができない人もいるはずだ。

 それでも本作では、「あだ名」を軸にしたそれぞれのキャラが愛おしく確かに「個性」として描かれ、共存している。その個性を持つからこそ思い浮かぶ発想、持っている性格があるのだ。登場人物によって視点が全く違い、同じ空間にいても全く別の学校生活の景色が見える。そこに思わずクスッとなる女子高生あるあるが詰められているのがおもしろい。

 また、ドラマを鑑賞するにあたって、“推し”を作ることは作品をより楽しむ要因の一つ。その中で本作はそれぞれが全く異なる個性で魅力を放っているため、ハマらないキャラがいたとしても、いずれかにはハマってしまえる。そして、その推しについてのネット上での語り合いが、本作をより一層楽しませ、話題性にも繋がっているのだ。

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