映画『初恋』でヒロインに抜擢 小西桜子が明かす、2作連続共演となった窪田正孝から学んだこと
映画『初恋』が2月28日に公開される。主演の窪田正孝と三池崇史監督が、ドラマ『ケータイ捜査官7』以来約10年ぶりにタッグを組んだ本作は、余命いくばくもない病に侵されていることを知り、自暴自棄になったプロボクサーの葛城レオが、ヤクザに追われていた少女モニカと出会ったことから過ごすことになる、人生で最も濃密な一夜を描いたラブストーリー。
葛城レオを演じる主演の窪田の相手役となるヒロイン、モニカ役に抜擢されたのは、オーディションで役を射止めた新人・小西桜子だ。現在公開中の映画『ファンシー』に続いての共演となった主演の窪田の印象や、あまり覚えていないという緊張感の続いた撮影当時について、そして今後の目標まで、小西本人に話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「実はあまり撮影のことを覚えていないんです(笑)」
ーー今回ヒロイン役への大抜擢となりましたね。
小西桜子(以下、小西):その前に撮影していた『ファンシー』がクランクアップした次の日に、この『初恋』のオーディションがあったんです。ずっと『ファンシー』のほうに集中していたので、何のオーディションとかも認識できていなくて……。それで確認してみたら、三池崇史監督の新作ということでビックリしました。
ーー実際にオーディションに参加してみていかがでしたか?
小西:三池監督の作品ということもあり、すごく緊張しながら行ったんですけど、わりとラフな感じでした。課題としてもらっていたシーンの演技もやりましたが、質疑応答だったり普通にお話をすることのほうが多かったですね。
ーー聞くところによると、小西さんが会場に入った瞬間にモニカ役に決まったようなものだったと。
小西:どうなんですかね……(笑)。でも、すごく興味を持っていただいてるなとは思いました。まさかそれで受かるとは思っていませんでしたが……。お芝居もまだまだ始めたばかりだったので、私のことを一人の人間として見ていただけたのは単純にすごく嬉しかったです。数日後に受かったという連絡をいただいて、本当に驚きました。
ーー三池監督の作品にはどういう印象を抱いていましたか?
小西:バイオレンスなものもエンタメ的なものも、どちらも好きでよく観ていました。高校生の時に、友達と一緒に地元の映画館に『神さまの言うとおり』を観に行ったのをすごく覚えていますし、『殺し屋1』もとても面白かったです。今回の『初恋』も、脚本を読ませていただいた段階ですごく面白いなと思い、ワクワクしていました。
ーー『ファンシー』でも共演した窪田正孝さんとすぐに再共演というのもすごい話ですよね。
小西:そうなんですよ! オーディションの段階ではまだ他のキャストの方が誰なのか知らなかったので、窪田さんが主演と聞いた時は本当にビックリしました。「え!? いいんですか!?」みたいに思いました(笑)。モニカ役に決まった時は、やっぱり不安な気持ちが大きかったんです。何もわからないまま決まってしまったようなところがあったので、本当に実感がなかったですし、プレッシャーもすごくて。でも、窪田さんが主演と聞いて安心感が芽生えました。ちょっとホッとしたというか、嬉しかったですね。
ーー撮影では苦戦したシーンもあったようですね。
小西:あったんだと思うんですけど……本当に毎日毎日「今日頑張ろう」と自分に言い聞かせながら緊張感を持ってやっていたので、実はあまり撮影のことを覚えていないんです(笑)。
ーーでは、クランクアップを迎えた瞬間はどうでしたか?
小西:それも「終わった!」って感じでした(笑)。いまだったらもっと冷静にいろいろ感じられるはずなんですけど、当時は相当テンパっていたのか、まともな感情があまり湧かなくて、涙も出ませんでした。クランクアップ後、打ち上げに参加したりして、そこでようやく実感できましたね。
ーーこうやって取材を受けたり公開を迎えたりしていくうち、また実感が湧いてきそうな気もします。
小西:そうですね。これからやっと映画が世に出て、たくさんの方々に観ていただくことで、また実感が湧いてくるのかなと思います。