「大人計画」について意外と知らない豆知識 なぜ“全員集合”はレアなのか?

 3月31日にNHK BSプレミアムで、朝まで『大人計画テレビ』〜松尾スズキと25人の仲間たち〜」が、22時50分〜翌5時まで、なんと6時間10分にわたって放送される。出演は、大人計画全員。

松尾スズキ『「大人計画」ができるまで』

 なのだが。NHKの公式サイトに躍っている「『大人計画×NHK』メンバー全員最初で最後の大集結!」というコピーを見て、何が「最初で最後の」なのか、劇団全員が集まることがそんなにめずらしいことなのか、わからない人はわからないかもなあ、という気がしてきた。同じ劇団でしょ? なのに、なんで全員集まることが、「最初で最後」ってほどレアなの? 普段は集まらないの? というふうに、不思議に思う人もいるかもなあ、と。なので、ちょっとそのへんを説明するテキストが、どこかにあってもいいかな、と思えてきたのだった。

 というわけで。以下のテキストは、月4回発行の有料メールマガジン『松尾スズキの、のっぴきならない日常』を購読しているので、この特番のことを「舞台『世界は一人』の本番後に収録だったのでものすごい疲れた」と松尾さんが書いているのを読みました、という方や、この一同の並び順を見て「入った順だから顔田顔彦が最前列なんだな」とパッとわかる方や、「うわ、新井亜樹がいる!」と喜んだ方や、後期『まんぷく』のコメディリリーフ、名木くん役の上川周作が大人計画だということをご存知の方は、読んでも「知ってるよ」っていう話ばかりだと思います。前もってご了承ください。あくまで、そのあたりの詳細はご存知ない方のためのガイドとして、書くものです。

 まず。なぜ大人計画は普段全員集合することがないのか。思いつくまま書いていきます。

1.規模がでかくて人数が多い。

 なので、劇団員全員が出演するような芝居を打つことは、物理的に不可能。かつては「本公演」、つまり企画制作が大人計画で松尾スズキが作・演出を手がける公演は、全員が出演するものになる、というのがセオリーだったが、人数が増えるにつれてその「本公演」の間隔は空いていき、2012年の『ウェルカム・ニッポン』あたりを最後に行われていない。まあ、当然そうなると思う。「全員に役を与えるように脚本を書いて演出をする」ってものすごく縛られるし、しかも人数は増えていくし。

 ……いや、違う。その『ウェルカム・ニッポン』の時ですら、ひとり、猫背椿が欠けていた。「出さなかった」のではなく、体調不良による降板で「出られなかった」のである。というふうに、人数が多く、歴史が長くなると、どうしても揃うのが難しくなっていく、ということでもあります。

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