伊藤亜和『存在の耐えられない愛おしさ』が「わたくし、つまりNobody賞」受賞

伊藤亜和による『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)が「第19回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞した。
『存在の耐えられない愛おしさ』はnoteで話題となった「パパと私」の著者、待望のエッセイ本。伊藤亜和――彼女はいったい“何者”なのか。父の日、X(旧Twitter)上にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」が瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作。
私の努力で報われたことなどなにもない。だからせめて、この1冊目は愛してくれた貴方たちに捧げます。私を信じてくれてありがとう。互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、言いそびれてしまったことが全て届きますように。(「わたし」より)
伊藤亜和は受賞に際して「このたびは栄誉のある賞を頂き、大変ありがたく思っております。デビュー作の『存在の耐えられない愛おしさ』を刊行してから2年弱、沢山の人が読んでくださったと実感しております。本当にありがとうございました。この2年で本に登場してもらった人たちにも、そして私にも、沢山の変化がありました。どこで何が変わったとか、そういう決定的なことはほとんどありません。毎日変わっていく自分を飼い慣らしきれず、取り返しのつかないこともしましたが、生きていれば取り返しのつかないことのひとつやふたつ背負っていかなければならないのだと最近は感じています。私は誰がどこにいても見える場所で手を振り続けるつもりです。それは愛でもあり、嫌がらせでもあります。気が向いたら、ときどきみなさまもお付き合いくださいませ。最後に山口よ。あなたが1200円貸してくれなければ応募の速達は送れず、今回の受賞もありませんでした。こんど会ったら、高い肉を食いに行こう。」とコメントした。
伊藤亜和 プロフィール
1996年、神奈川県横浜市生まれ。日本人の母とセネガル人の父のもとに生まれる。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。note に投稿したエッセイ「パパと私」がX(旧Twitter)上で大きな注目を集め、著名人からも高い評価を受ける。これをきっかけに、文筆家としての活動を本格化。2024年6月14日、デビュー作となるエッセイ集『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)を刊行。同年11月に『アワヨンベは大丈夫』(晶文社)、翌年に『わたしの言ってること、わかりますか。』(光文社)、『変な奴やめたい。』(ポプラ社)を刊行。ラジオパーソナリティやメディア出演など、文筆業以外でも精力的に活動している。
■書誌情報
『存在の耐えられない愛おしさ』
著者:伊藤亜和
価格:1,650円(税込)
発売日:2024年6月14日
出版社:KADOKAWA

























