四島祐之介『アナヅラさま』刊行 「このミステリーがすごい!」文庫グランプリ受賞

四島祐之介による『アナヅラさま』(宝島社)が2月4日(水)に宝島社文庫レーベルから発売された。
主催する第24回『このミステリーがすごい!』大賞にて「文庫グランプリ」を受賞した『アナヅラさま』。『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞。2020年度より、優れた作品を文庫として刊行する「文庫グランプリ」を新設し、累計30万部を突破した『レモンと殺人鬼』や累計50万部を突破した『一次元の挿し木』などを刊行。
『アナヅラさま』にて受賞した四島祐之介は「小説を書こうと最初に思い立ったのは、確か二十代の前半でした。それまで読書すらろくにしなかった自分が、「書くためにはさすがに読まないとな……」と、勉強のために渋々(昔から勉強が嫌いでした)本を読み始め、すっかり読書にハマり、執筆も楽しくなっていき、紆余曲折の末、この度『このミス』大賞の文庫グランプリを受賞することができました。選考に携わってくださった全ての方に、心より感謝申し上げます!」とコメントしている。
顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫(さら)って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香(たかなし・ほのか)は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨(にら)み、調査を進めるが……。一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。彼の犯行の一部が、ヤクザにバレたのだ。ヤクザたちは、車ごと被害者を消したアナヅラ様を利用して、死体処理を請け負わせようとするが……。
選評
大森望/翻訳家・書評家
“死体を穴に捨てる話”というのは珍しくないが、まさか穴の方に着目してこんな方向に転がすとは。サプライズを交えつつ、ミステリーとホラーの中間領域を大胆に開拓する。
香山二三郎/コラムニスト
穴という巨大な利権の争奪劇を呈していく異色作。リーダブルでヒロイン穂香のぶっ壊れキャラもよし。
瀧井朝世/ライター
寓話的なホラー寄りの話として読んだ。探偵役の女性は魅力的だし、意外な展開が待っていて高評価。
著者プロフィール
栃木県宇都宮市出身、東京都江戸川区在住。高校卒業後、声優養成所、ITエンジニアの職業訓練校に通う。雑誌・Web編集、広告代理店、ITエンジニアを経て、現在はフロントエンドエンジニアとしてWebサイトの作業全般に携わる。特技はサウナに長く入ること。
■書誌情報
『アナヅラさま』
著者:四島祐之介
価格:800円(税込)
発売日:2026年2月4日
出版社:宝島社
■「文庫グランプリ」受賞作
『レモンと殺人鬼』
著者:くわがきあゆ
価格:780円(税込)
発売日:2023年4月6日
出版社:宝島社
『一次元の挿し木』
著者:松下龍之介
価格:900円(税込)
発売日:2025年2月5日
出版社:宝島社
























