消えた国家の“いま”を歩く 旧ソ連15カ国+未承認国家を旅した女性写真家

紀行エッセイ集『旧ソビエト連邦を歩く』

 星野藍『旧ソビエト連邦を歩く』(辰巳出版)が2025年12月16日に発売された。

 共産主義を掲げ理想の国家建設を目指すも、1991年に終焉を迎えたソビエト連邦。直後の混乱も30年以上経過した現在ではほぼ収束し、立ち入りが難しかった旧ソ連の構成国に興味を持つ人や、失われた国家の痕跡を見るために実際に訪れる人も増えているという。

 本書は旧ソビエト連邦に幾度も入国した経験を持つ女性写真家・星野藍による写真+紀行エッセイ集。星野は旧ソ連の構成国15カ国を全て旅して写真に収めてきた。さらに国として認められていない、入国が極めて困難な“未承認国家”4カ国(ナゴルノ・カラバフ、アブハジア、南オセチア、沿ドニエストル)にも果敢に足を踏み入れている。

 「APAアワード2024」金丸重嶺賞や「名取洋之助写真賞」奨励賞を受賞し、著書に『幽玄廃墟』『旧共産遺産』『未承認国家アブハジア 魂の土地、生きとし生けるものと廃墟』などがあるフォトグラファー・星野。本書は星野がこれまで撮影してきた巨大建造物をはじめ、旅を進める中で目にしてきた景色や街の生活風景、人々との出会いなど、数多くの写真と紀行文で構成する一冊だ。

■書誌情報
『旧ソビエト連邦を歩く』
著者:星野藍
価格:2,420円(税込)
発売日:2025年12月16日
出版社:辰巳出版

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