福嶋亮大 × 谷川嘉浩 × 宇野常寛『メディアが人間である』刊行記念対談開催へ「テックと人文知の関係を考える100冊」フェアも

福嶋亮大 × 谷川嘉浩 × 宇野常寛 対談
福嶋亮大『メディアが人間である 21世紀のテクノロジーと実存』(blueprint)

 批評家・福嶋亮大による新刊『メディアが人間である 21世紀のテクノロジーと実存』(blueprint)の刊行を記念して、2025年11月29日(土)に大塚・宇野書店にて対談イベント「スマホ時代の身体と技術」が開催される。同イベントには、『スマホ時代の哲学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で哲学とメディア論を架橋した谷川嘉浩を迎え、宇野書店のプロデューサー・宇野常寛が司会を務める。

参考記事:批評家・福嶋亮大が語る、メタメディア時代の戦術「実存主義はサルトルで終わったのではなく、むしろここからが本番」

 『メディアが人間である』は、書籍情報サイト「リアルサウンド ブック」にて連載された福嶋亮大の論考「メディアが人間である」に大幅な加筆・修正を加えたもの。脳、人工知能、アート等も射程に収めつつ、マーシャル・マクルーハンのメディア論やジャン・ボードリヤールのシミュラークル論のアップデートを試みた野心作だ。対談イベントでは、シリコンバレー的な技術を「人間的な」ものと再定義する本書の問題提起に、谷川嘉浩が応答する。

 なお、宇野書店では福嶋亮大による選書フェア「テックと人文知の関係を考える100冊」を開催中だ。『メディアが人間である』で引用した書籍を軸に、メディア論、アート批評、哲学、文学などさまざまなジャンルから選書し、店頭では福嶋亮大が一冊ずつコメントを寄せたミニ冊子を配布している。

選書フェア「テックと人文知の関係を考える100冊」の模様

■イベント情報
日時: 11月29日(土) 14:00〜16:00(トークセッションは14時~15時半)受付開始 13:30
場所: 東邦レオ 大塚オフィス 2階
 〒170-0004 東京都豊島区北大塚1丁目15-5 2階
チケット:リアル会場 2000円(税込)/ オンライン配信 2000円(税込)
主催:東邦レオ株式会社
注意事項:靴を脱いであがる書店になります。ご理解・ご協力よろしくお願いします。

■書籍情報
『メディアが人間である 21世紀のテクノロジーと実存』
著者:福嶋亮大
発売日:10月3日(金)
価格:3,300円(税込)
判型:ハードカバー/四六判
頁数:316頁
ISBN:978-4-909852-63-2
出版社:株式会社blueprint
blueprint book store:https://blueprintbookstore.com/items/68c0ee9886f8d43c5a87d59a

【目次】
序 │ あまりに人間的な非人間
第1回 │ メディアが人間である
第2回 │ 目的から生成へ― 脳・検索・陰謀論
第3回 │ アウラは二度消える― 「遠さ」と「近さ」をめぐる諸問題
第4回 │ メディア史の美学的展望
第5回 │ 電気の思想― マクルーハンからクリストファー・ノーランへ
第6回 │ 鏡の世紀― テクノ・ユートピアニズム再考
第7回 │ 21世紀の起源― 社会を食べるソーシャルの誕生
第8回 │ シミュレーショニズムの系譜― メディアの再人間化への道
第9回 │ ウィトゲンシュタインとAI― 多様化する言語ゲーム
第10回 │ マルクスとAI― 高密度化する労働
第11回 │ 戦争の承認、承認の戦争
第12回 │ ポストトゥルースから物語中毒へ
第13回 │ 心的なワークスペースとしての小説
第14回 │ 私を運営する私― キュレーション・推し・身体
第15回 │ 不眠社会の記号論― トランプ・エジソン・漱石
第16回 │ すべての画像は「写真的なもの」になる
第17回 │ 超多文化主義の到来― ライフスタイル・羨望・美学
第18回 │ グローバル・ヴィレッジのキルケゴール
結論 │ 21世紀の実存
あとがき

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