【漫画】プライドが高い女性の本性は？ 恋人を「作らない」男性が振り回されるラブコメ『できない弟子とやらない師匠』
大抵なんでもできると自負する、「できない」と言われることが許せない大学生。まさかの人物から助けを求められた彼は、プライドの高さから断れず……。
不器用な男女が思わぬ形で絆を深める創作漫画がXにアップされた。本作は漫画家・矢尾いっちょ（@1203Yao）氏が描く、『できない弟子とやらない師匠』の第一話だ。
今回は創作のきっかけやこだわったポイントなど、本作について矢尾いっちょ氏に話を聞いた。（青木圭介）
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ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
矢尾いっちょ：元々『どっちかわからないクラスメイト』という作品をXで自主連載していて、本作のヒロインである柊アキラちゃんはそこに登場したキャラクターでした。『どっちかわからないクラスメイト』では、アキラちゃんを主人公の先輩である高校生として描いていて、そんな彼女が大学生になった物語を描いているのが本作です。なので、スピンオフと言ってもいいかもしれません。ただ、今では本作の方を結構読んでいただいていて、むしろ本作から知っていただいた方が多いと思います。
ーーできるように見えてできないヒロインと、やらないヒーローの関係性が魅力的でした。
矢尾いっちょ：前作のときからアキラちゃんはお気に入りのキャラクターで、読者の方からも人気が高かったんです。なので彼女を主人公に物語を描きたいと思って、アキラちゃんに対してどのような立ち振る舞いをするキャラクターを掛け合わせたら、恋愛面なんかでも面白くなるかなと考えました。そこで「不器用のベクトルが違うキャラクター」がいいと思い、自分に嘘を吐いているというか、できるつもりでいる笹木修くんを考えた感じです。アキラちゃんから考えたので、彼女を軸にヒーローも創っていきました。
ーーヒロインである柊アキラを描くうえでこだわったポイントは？
矢尾いっちょ：不器用でできないことばかりだったアキラちゃんは、本作のなかではもちろん、ここからもどんどんできることが増えていきます。ファッションだったり髪型だったりが変わっていくなかで、本人に自信もついてくる。そういう部分をわかりやすく表現するには“表情”が大事だと思うので、アキラちゃんの表情はこだわって描いています。特に各話の後半にはかわいい見せ場を作るようにしていて、そこは何回も描き直しながら納得いく仕上がりにしました。
ーー本作のなかで、矢尾いっちょ氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
矢尾いっちょ：先ほどのお話と少し被ってしまうのですが、やっぱり本作でもアキラちゃんの見せ場は気に入っています。試着した服を見せるシーンやラストシーンなんかですね。前作のアキラちゃんは制服とジャージしか着ていなかったんですけど、「オシャレに疎い」という設定は自分のなかにあったんです。なので服を試着するシーンは念願が叶ったというか、特に気に入っています。
ーー矢尾いっちょ氏が影響を受けた漫画家はいますか？
矢尾いっちょ：好きな漫画家さんや影響を受けた漫画家さんはたくさんいるんですけど、本作に限るとろびこ先生の『となりの怪物くん』の影響をすごく受けています。友達を作らない雫ちゃんと友達を作れないハルくんが関係を築く『となりの怪物くん』を読んだときに、こういうアンマッチが面白い物語になることがあるんだと初めて知りました。キャラクター同士の関係という面では、参考にしていると言ってもいいかもしれません。
ーー最後に、今後の展望を教えてください。
矢尾いっちょ：本作に関して言うと、長引かせすぎずにしっかりと面白いタイミングで完結させたいなと思っています。そのうえで次の作品も描きたくて、いずれはこれまでに描いたことがないジャンルにも挑戦したいです。アクション漫画とか描いてみたいですね！
