【漫画】薬学オタクが転生先で身代わり婚? ヒーローの思わぬ表情にキュンとする『銀狼殿下の専属薬師』

薬学オタクのヒロインと冷酷な狼王子の恋を描く異世界ラブファンタジー『銀狼殿下の専属薬師~冷酷な狼王子は私にしか懐かない~』の第1話がXに投稿されている。
原作は薬剤師としての経験を活かす、ぽんぽこ。(@racoon_and_royd)さん、作画は服飾デザイナーから漫画家に転身した百々凪柑奈(@momonagikanna)さん。互いのバックグラウンドを持ち寄りながら生み出される本作について、両者に制作の舞台裏を聞いた。(小池直也)
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――Xでは「薬オタク令嬢×デレ狼王子の異世界ラブファンタジー!」というキャプションがついていますが、このアイデアはどこから?
ぽんぽこ。:前職が薬剤師だったという私の経歴を活かして、薬師の物語を描こうと思ったのがきっかけです。あとはありがちなシンデレラストーリーではなく、「自分の道を切り開く強い女性」「自分の推しを全力で応援する女性」を描きたいというビジョンもありました。
そこから薬オタクの主人公像が浮かび上がってきたんです。とはいえ、専門的になりすぎてしまうと読者も百々凪先生も大変になってしまうので、上手くかみ砕きながらファンタジーにできればと。
――お互いの印象についても聞きたいです。
ぽんぽこ。:すごい真面目で、もともとアパレルデザイナーだったということで衣装へのこだわりがある方というイメージ。私はそこに疎いので互いの得意分野を持ち寄れたらと感じてます。
百々凪柑奈(以下、百々凪):お話したことは少ないのですが、「かわいそうな男が出てくる物語が好き」という点で気が合うなと思いました(笑)。Xの投稿を見ていると「のんびりした方なんだな」という印象があります。
ぽんぽこ。:私も百々凪先生のXは見てます。服飾のカラーバリエーションだったり、デザイン画を見て世界観を高い解像度で描いてくださってるんだなと。
百々凪:衣装には凝りましたね。マリーは薬師なので白衣でかつファンタジー寄りなものにしたり、王子・ノエルは軍に所属しているのでミリタリーと王子さまっぽい感じをミックスさせています。
――どのように分業しながら制作されているのでしょう。
ぽんぽこ。:基本は担当編集さんを挟んでシナリオだけでなく、文字だけでは足りない薬学についての知識、薬草や実験器具の画像などをシェアしてファンタジーに落とし込んでもらっている感じです。
百々凪:割と自由にやらせていただいているので助かります……。作画側としては原作が神なので、その世界観を上手く漫画で表現できればと考えていました。本作が初連載なのですが、やはり原作があると自分にはないアイデアが出てきて面白いなと。そこからさらに発展させていけるので。
――第1話で印象に残っている場面を教えてください。
百々凪:結婚式シーンですね。実物にもできるような再現性をイメージしたドレスを考えるのが楽しかったです。最後のマリーがニヤッと笑うシーンも彼女と同じ気持ちでニヤニヤしながら描いた覚えがあります。表情がリンクするタイプなので(笑)。
ぽんぽこ。:あとは第1話ですし読者さんの心を掴まないといけないので、マリーがどういう人物かを意識してシナリオを書いた記憶が強いですね。自分の意志で姉の代わりに嫁いだりと、彼女の主体性を強調しました。
――他に制作の苦労などはあります?
百々凪:アシスタントなしで描いているので、背景や仕上げの完成度を上げる作業が大変。時間との闘いですね。トーンの貼り方も毎回手法を変えて、クオリティを上げるために練習や試行錯誤を重ねています。終盤で「絵が上手くなった!」と言われたいです。
ぽんぽこ。:ミステリーや他の面白い要素を盛り込んでいるのですが、あくまでストーリーの主軸は恋愛。ウェブで月2回更新の毎話でそこを楽しんでもらいたいと思うのですが、塩梅は試行錯誤しながら描いているという感じです。あと女性と男性の恋愛観は違うじゃないですか。男性側だとズレてしまう難しい部分は百々凪先生と担当編集さんに助けてもらってます(笑)。
――今後『銀狼殿下の専属薬師~冷酷な狼王子は私にしか懐かない~』はどう描いていきますか。
ぽんぽこ。:原作サイドとしては色々なギャップを描きたいと思っていて。王子はクールだけどヒロインは甘い、など恋愛面での美味しい展開を見せられたら。あとはマリーの成長も読みどころにしていきたいです。
百々凪:よい原作に私が漫画としての演出を加えて、記憶や心に残る作品になったらと思っています。
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