現代的トレーニングの最新戦略『チームスポーツトレーニング』で知る複雑系スポーツにおける最適解

近年、生態心理学、動的システム理論、制約主導アプローチなどの革新的な概念が研究領域を切り開き、これらの概念的ベースはチームスポーツにも応用可能であることが示されている。チームスポーツのコーチは、この現代的な枠組みに基づき、選手とチームを複雑系として捉え、コーディネーションダイナミクスを用いて自己組織化を最適化しなければならない。
トレーニング戦略を抜本的に見直し、チームスポーツ特有のトレーニング理論と実践を発展させることができるのだろうか。本書には最新科学や研究からその最適解を見出すことができる書籍だ。他チームとの差別化を図り最も優れた戦略を手にする上でも、今、おさえておくべき内容に触れた書籍である。
【新刊情報】
7月の新刊『チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』(ハビエル・マロ 著、マーレ―志雄 / 結城康平 翻訳)が7月8日頃より書店に並びはじめます📚 note記事に書誌情報をまとめました!中ページも公開です。ぜひ!https://t.co/lHXH6UdkZ6— カンゼン (@KANZEN_pub) July 7, 2025
■構成
チームスポーツにおける「バルセロナ学派」の発見/序論/一章チームスポーツにおける還元主義的パラダイム/二章チームスポーツの新たなトレーニング理論と実践に向けて―複雑系をベースとしたもうひとつの選択肢―/三章コーディネーションダイナミクス/四章個人内の協調(個人プレー)/五章個人間の協調(集団的なプレー)/六章チームスポーツにおけるトレーニング課題の設計/七章チームスポーツのトレーニング戦略
■著者
ハビエル・マロ(JavierMallo)
1976年12月13日生まれ、スペイン出身。スポーツ・フィジカル・サイエンス博士号、理学療法学士。2013年以降、レアル・マドリードでフィットネスコーチを務め、以前にはマンチェスター・シティ、アトレティコ・マドリードなどで経験を積んできた。トップレベルの実践経験を著書、国際学会、マドリード工科大学での講義で発表し、従来のトレーニングに対する代替となるアプローチを発展させるための理論的ツールを提供している。
■訳者
マーレー志雄(まーれー・しおん)
1993年生まれ、滋賀県出身。2016年にイングランドのサウサンプトンに渡り、ソレント大学大学院にてスポーツサイエンスとパフォーマンスコーチングを勉強。2020年に帰国し、Jリーグフットボール本部育成部で主に「ProjectDNA」の通訳や指導者/マネジメント人材の養成などJリーグのアカデミーに関する仕事に従事。2025年からジュビロ磐田のトップチームで監督・コーチの通訳を務める。訳書に『最高のコーチになるためのスポーツコーチング学知っておくべき「フレームワーク」と「スキル」』(小社)。
■訳者
結城康平(ゆうき・こうへい)
1990年生まれ、宮崎県出身。スコットランドへの留学を経て、フットボールライターとしての活動を開始。海外の文献や論文を読み解くスキルを活かしてヨーロッパの思想や戦術を日本に紹介しながら、通訳・翻訳・編集・インタビュアーとしても活躍の幅を広げている。著書に『欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて』(ソル・メディア)など
■タイトル
『チームスポーツトレーニング複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』
定価:2,920円(本体2,700円+税)
判型・総頁数:四六判・並製・444頁
発売日:2025年7月8日























