第3回音楽本大賞『日韓ポピュラー音楽史 歌謡曲からK-POPの時代まで』が大賞作に決定
2025年5月23日に第3回音楽本大賞の最終選考会議が開催され、今年の「大賞」が発表され、大賞に選ばれたのは、金成玟による『日韓ポピュラー音楽史 歌謡曲からK-POPの時代まで』(慶應義塾大学出版会)となった。
「音楽本大賞」とは「音楽本大賞実行委員会」が主催をし、1年間に発売された音楽をテーマとする書籍のなかから選ばれるアワードで、2023年から開催されている。
今回大賞となった『日韓ポピュラー音楽史 歌謡曲からK-POPの時代まで』は、坂本九からBTSまで、日本と韓国の音楽がおりなす戦後大衆史をたどる内容だ。
BTS、TWICE、BLACKPINK、NewJeans――今や世界的人気を誇るK-POPアーティストたち。彼らの活躍の裏にある日韓がおりなした数十年にわたる歴史を丹念に資料にあたりながら読み解いた内容で、もうひとつの日韓戦後史を描き出している。
本書に登場するアーティストは、坂本九、美空ひばり、李美子、李成愛、吉屋潤、パティ・キム、シン・ジュンヒョン、はっぴいえんど、YMO、チョー・ヨンピル、キム・ヨンジャ、ソテジワアイドゥル、H.O.T.、李博士、イ・サンウン、T-SQUARE、CHAGE and ASKA、X Japan、安室奈美恵、嵐、中島美嘉、草彅剛、渋谷系、シティポップ、BoA、東方神起、KARA、少女時代、TWICE、BTS、XG、YOASOBI、imaseなどなど、幅広い。K-POPファンはもちろん日韓文化にも興味のある方にとっても注目すべき一冊と言えるであろう。
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