高校生二人の“普通”を描く『君と宇宙を歩くために』が共感を呼ぶワケ【2025.4.30 週間漫画ランキング】

高校生の“普通”『君と宇宙を歩くために』

 続いては、新学期も落ち着き始め、”恋”の予感を漂わせている人にぴったりな、村田真優による『ハニーレモンソーダ』28巻(集英社)が2位に。レモンソーダを頭から浴びることから始まった正統派学園青春ラブストーリーは、自身を変えたいと願う石森羽花(いしもり うか)と、全ての女子が一度は惚れると言われるほどのイケメン三浦界(みうら かい)の物語だ。最新刊では三角関係の拗れの末、羽花が階段から転落するというハプニングが...…。相互の結末は読んだ人にしかわからない。


 3位はアニメ化決定が発表され注目を集めている、青色まろ・赤池宗らによる『お気楽領主の楽しい領地防衛』7巻(オーバーラップ)。前世の記憶をもつ公爵家四男のヴァンは、8歳になると「生産魔術」を授かったことで、人生を謳歌するという夢から一変し、辺境の村に追いやられることにーー。30年余りの社会経験で培った知識と精神力を持って楽しく暮らせる領地作りを目指していく。本作の人気はストーリーもさることながらキャラデザにも人気が集まっている。可愛らしく描かれた子供達を見てみてほしい。

 4位は、久遠まこと・石のやっさんによる『勇者に全部奪われた俺は勇者の母親とパーティを組みました!』5巻(KADOKAWA)。冒頭はよくある”追放モノ”であるが、特筆すべきは奴隷市場に勇者の”母”がいること。少女ではなく母親達とのハーレムを築く一風変わった本作を読んでいると、ふっと笑い声が溢れてしまう。

 7位は、ほしの瑞希による『不可抗力のI LOVE YOU』5巻(集英社)。本巻では誕生日サプライズからの「めちゃくちゃにしてしまう」発言という身悶え必須の展開が待ち受けている。星凪(せな)の綿谷先輩への猛烈な片想いを描いた本作は恋愛漫画好きには見逃せない。

 8位は、江口夏実による『出禁のモグラ』9巻(講談社)。7月7日からのアニメ化に伴ってキービジュアルが公開された。薄ら笑いのモグラ/百暗桃弓木(もぐらももゆき)を中心に、気味が悪い表情を浮かべる真木栗顕(まぎくりあき)や桐原八重子(きりはらやえこ)らを囲うように青白い「灯」が漂っている。アニメが始まる前に、本作を手にとってみてはいかがだろうか。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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