横浜、芝浦、芝浦のロストな倉庫風景をめぐり歩く 倉庫写真アルバム『ロストロフト』

倉庫写真アルバム『ロストロフト』

 書籍『ロストロフト』が4月2日にカンゼンより発売された。

 本書は建築写真のスペシャリスト安川千秋が、5×4カメラを担いで撮りためてきた、地元・横浜~横須賀の消えゆく倉庫風景を収めた写真集。

 明治の開国時代のシルク産業のための帝蚕倉庫にはじまり、富国強兵を支え、アメリカ軍の接収時代もあった横須賀の倉庫群。今は赤レンガ倉庫として観光スポットになった新港埠頭。

 都市開発のため姿を消しつつあるミッドセンチュリーな山下埠頭。そして80年代の東京湾の湾岸風景の残像ともいえる大黒埠頭と芝浦ーー。

 新しい都市と流通のため、気づかないうちに姿を消していく「用の美」に満ちた倉庫風景が記録されている。まさに明治の横浜から昭和の芝浦へと失われた時と風景をたどるショート・トリップ写真集だ。

■著者プロフィール
安川千秋(やすかわ ちあき)
写真家 1950年横浜市生まれ 1974年中央大学商学部卒業 株式会社住宅新報社入社「住宅画報」編集部勤務 1986年 写真家として独立 相川透氏に師事 日本写真協会会員 日本建築写真家協会会員に所属。著書に写真集「倉庫 横浜·横須賀」ワールド・フォトプレス「風景の棲む場所」コダックフォトギャラリー、個展:1986年ヨコハマ·ベイサイド「新宿ニコンサロン」 1995年「BAYYARD 横浜大黒埠頭」銀座コダックフォトサロン 2002年「沈黙の丘 横須賀長井ハイツ」銀座コダックフォトサロンなど

■書誌情報
書名:ロストロフト 横浜-横須賀-芝浦
定価:4,545(税別)
判型:312×312mm 84ページ
ISBN:978-4-86255-752-0
発行:カンゼン
発行日:2025年4月2日

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