農家向け家庭雑誌『家の光』創刊100周年 美輪明宏がお祝いメッセージ「読者のみなさんも長生きしてください」

農家向け家庭雑誌『家の光』が創刊100周年

 JAグループの一般社団法人家の光協会が発行する、農家向け家庭雑誌『家の光』が、5月号(4月1日発刊)で創刊100周年を迎える。

『家の光』は大正14年、JA(農業協同組合)の前身組織である産業組合中央会より発刊された、家に長年読み継がれてきた月刊の家庭総合雑誌。

 農家のための大衆家庭雑誌として、特に戦後は生活改善普及運動をはじめとした農村の民主化、近代化に貢献し、昭和36年1月号には発行部数が180万部に達し、農家にとってはなくてはならない雑誌として歴史を重ねてた。現在も全国のJAを通じて販売され、「食と農」「暮らし」「協同」「家族」をテーマに、人生100年時代を農村や地域社会で元気に生き抜く知恵を伝えている。

 『家の光』5月号は100周年記念号として、農村の家庭にとって田畑と食卓をつなぐたいせつな場所である「台所」をテーマにこれまでの歩みをたどる特別企画と別冊付録を掲載。また、スペシャルインタビュー企画として、連載「美輪明宏の人生相談」でおなじみの美輪明宏のインタビュー、100周年の記念企画として、農家を中心とした読者を対象にした動画投稿によるダンスコンテストや、暮らしや農作業に役だつグッズなどが当たる豪華プレゼント企画も実施される。
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 別冊付録『いま、よみがえる『家の光』台所の知恵ベストセレクション~料理・健康・手芸~』では、『家の光』が100年間伝えてきた「台所の知恵」を現代風にリメイクして、B5判68ページで紹介している。

 美輪明宏は、創刊100周年について「『家の光』は今年で100歳なんですね。おめでとうございます。この100年で大きく変わったのは、住環境ではないでしょうか。昭和初期ごろまでの建物は、木材を主として、土壁、しっくい、かやぶき屋根などすべて日本の資材でできていました。障子やいろりがあって、冬はこたつ、夏になれば、よしずやすだれがどこの家にも掛かっていて、日本の風土に合っていました。このような日本家屋の建築や生活様式が、美しさや温かみを生み出し、情緒を育んでいたのです。人生100年時代、わたしは平和な世の中で健康でいられればなにより幸せです。読者のみなさんも長生きしてください。長生きするには、長生きさせてくれる人間性の優れた人たちに囲まれることですし、そういう人たちに愛想を尽かされないように自分の人間性を高めていきましょう。これこそが人生における修行です。最後に、『家の光』も次の200周年を迎えられるよう、息の長い雑誌でいてください」とメッセージを寄せている。

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