「単行本の値段高い!」漫画『マネマネにちにち』SNSの声に担当編集「異例の釈明」裏にある悩ましい胸の内

「紙だからこその魅力」を味わってほしい
『マネマネにちにち』は、『からかい上手の高木さん』で知られる山本崇一朗氏の最新作。高校の硬式野球部を舞台に、個性的な女子マネージャー3人が織りなす「日常×ちょいラブ?なハイブリッドコメディー」。テンポの良いセリフの応酬と、時折のぞくお色気やセンチメンタルな情景が、匂い立つような青春の日々を描き出している。
その魅力をさらに際立たせているのが、山本作品の特徴でもある美麗な絵だ。担当編集者のIT氏は「紙でも電子でも作品としての面白さは等しくある」とする一方で、紙の単行本だからこその楽しさを読者に味わってほしいと述べた。
「本体表紙ではカバーイラストのパターン違いのラフを使用しています。手触りのよく柔らかな発色のカラーページ、カバーをめくる楽しさなど、紙だからこその楽しさも存分にあるかと思います。本棚のスペースが許すようでしたら、ぜひお手元に置いていただきたいです」
「投資の神様」と呼ばれる世界的投資家のウォーレン・バフェットは「価格はあなたが支払うもの、価値はあなたが得るもの」という言葉を残している。人は「価格」にしばしば目を奪われがちだが、それと同様もしくはそれ以上に、作品に宿る本質的な「価値」にも注目する必要がある。躍動感あふれる『マネマネにちにち』のカラーページの魅力は、ぜひ単行本を手に取って確かめてみてほしい。