お笑いタレントのみやぞんが、2月24日(月・祝)に東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店にて自身初の書籍『いろいろやりましたが、全力だすと壊れます。』の発売記念イベントに登壇し、自身の提唱する「頑張りすぎない生き方」などについて語った。
みやぞんは本書について「いろんな挑戦をしてきた人生の中で『全力だと壊れるな』という経験もあったので、そういうことをしたためてみました。また、かつてはインスタのダイレクトメールに相談が来ていて、それに対してダイレクトに応えていたんですけれど、徐々に相談がいっぱい来るようになったので、『こういう考えをしたら僕はうまくいったよ』というのをまとめました」と内容を説明。さらに「『みやぞんはこんなに頑張ってるんだ』という本じゃないです。『なんだ、みやぞんもこんなもんか。じゃあ私もこれくらい気楽でいいんじゃないか』みたいな感じで、心を軽くしてもらえたら」と狙いを明かした。
タイトルの「全力だすと壊れます。」にちなんで、かつて壊れたエピソードを問われたみやぞんは、「高校野球夏の大会です。頑張ってきて、最後に第五頚髄損傷という疲労骨折みたいな症状になって、それでレフトオーバー打って、ファーストでアウトになったんですから。(中略)僕自身、全力を出し過ぎてしまうところがあるんでしょう。その結果、6割とか7割ぐらいの方がうまくいくなって感じがした」と回答。また、そのような考え方に至ったきっかけとして、「よくみんなに『全力だよね』って言われていて、それが良いと思っていた。だけどある時、体を壊したんです。そこから『気楽に行こう』となったんだけれど、これに気づいたのは7〜8年ぐらい前。(中略)デビュー当時、『良い人』だと言われていたけれど、そのイメージで10年生きるの、全力でやったら死にますよ(笑)」と告白した。
さらに、体を壊したことについて「テレビに出始めた頃に体を壊して、血を吐いたんです。いろんな病院をたらい回しにされて、癌や肺結核かもしれないとも言われた。でも最終的に分からなくて、気管支系のところに行ったら肺の血管が切れていたことが発覚した。その医者に『血が出たら出たでいいから、やっちゃいな』と言われて、えらい気が楽になったんです」と詳細を明かし、「『みやぞんはポジティブですね』と言われるけど、ネガティブだったからポジティブの良さを知ってるんです」とも語った。
前事務所から独立して1年、またコンビを解散して1年が経った現在の変化を聞かれると、「よく聞かれるんですけど、コンビを組んでいた時もけっこう1人でやってたんですよ。2人でやるのって営業ぐらいで、そこまで大きく変わっていない」と回答。一方、自ら起業してからの休みは月に1回か2回という多忙な日々を過ごしていることについては、「だからこそ楽しむということが大事なんです。全力で応えていると疲れるから、楽しまないと」と自論を語った。
これからの人生を楽しむために表現したいことについては、「主演の映画があります。初めての映画、わくわくしています。熱血教師です。もう役作りはできてます。金八先生のような動きをマスターしました」と語ったみやぞん。決して頑張りすぎず、しかし前向きに人生を楽しむコツをしっかりと掴んでいるようだ。
■書籍情報
『いろいろやりましたが、全力だすと壊れます。』
著者:みやぞん
価格:1,760円
発売日:2月19日
出版社:双葉社
カメラマン・ライター(昨年は主に、記者会見取材、国内ドラマ、俳優、日向坂46、写真集etc...)。
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