スタジオジブリ責任編集『宮﨑駿イメージボード全集 3 となりのトトロ』3月5日発売

2024年12月に刊行を開始したスタジオジブリ責任編集『宮﨑駿イメージボード全集』から、『宮﨑駿イメージボード全集 3 となりのトトロ』(岩波書店)が、3月5日に発売される。
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映画監督かつアニメーターでもある宮﨑駿が、自ら手掛けた〈絵〉──イメージボードやストーリーボードなど──を、多数の未発表の〈絵〉も含め、スタジオジブリが集められるかぎりすべてを集めて収録する画集として、2024年12月に刊行を開始したスタジオジブリ責任編集『宮﨑駿イメージボード全集』。
大好評の第一弾『1 風の谷のナウシカ』、『2 天空の城ラピュタ』に続き、第二弾『3 となりのトトロ』が発売される。
「となりのトトロ」は、宮﨑駿監督が原作・脚本・監督を手がけた1988年公開の作品。子どもたちが楽しめる物語を作りたいという、宮﨑監督の思いから生まれた。
その原型となる初期のイメージボードは、「母をたずねて三千里」などを手掛けた日本アニメーション在籍中(1975~79年)に大まかな世界観を構築するために描かれた。さらに、テレコム・アニメーションフィルムに移籍後(1979~82年)、「となりのミミンズク」と題されたテレビ用単発作品に向けたイメージボードが描かれたが、アニメ化されるには至らなかった。
「風の谷のナウシカ」(1984年)、「天空の城ラピュタ」(1986年)と冒険活劇作品が続いた後、当時『アニメージュ』編集長だった鈴木敏夫プロデューサーが、かつて宮﨑監督が描いた1枚のイメージボードに着目し「トトロの映画をつくりましょう」と提案。劇場用アニメーションとして正式に制作が決定したことで、宮﨑監督の手により、映画としてのキャラクター、風景、動きなどを表すためのイメージボードが、多数描かれることとなる。
今回刊行する『宮﨑駿イメージボード全集3 となりのトトロ』のカバーを飾るのは、雨のバス停を描いたイメージボード。鈴木敏夫プロデューサーが映画化を発想した、「原点」の1枚だ。
屈託のない子どもの一瞬や独特のキャラクターを描いたイメージボードから、豊かに物語を膨らませてつくられた「となりのトトロ」。本巻では、制作過程で洗練を重ねた、生命感あふれる絵、全219枚が収録。
書籍情報
宮﨑駿イメージボード全集 3
となりのトトロ
2025年3月5日刊行/176頁
ISBN 978-4-00-028833-0
本体5,800円+税