【2025.1.28 週間漫画ランキング】人気急上昇の『メダリスト』だが、アニメ化には懸念の声も?

【2025.1.28 漫画ランキング】アニメ放送中『メダリスト』

1月28日付け週間漫画ランキング

1.金田一37歳の事件簿(18)/天樹征丸・さとうふみや/講談社
2.メダリスト(12)/つるまいかだ/講談社
3.八男って、それはないでしょう!(15)/楠本弘樹・Y.Aほか/KADOKAWA
4.呪術廻戦(30)/芥見下々/集英社
5.異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~(10)/みずなともみ・水無月静琉/アルファポリス発行・星雲社発売
6.呪術廻戦(29)/芥見下々/集英社
7.ありふれた職業で世界最強(15)/RoGa・白米良ほか/オーバーラップ
8.聖女の魔力は万能です(10)/藤小豆・橘由華ほか/KADOKAWA
9.スーパーの裏でヤニ吸うふたり(6)/地主/スクウェア・エニックス
10.THE NEW GATE(16)/三輪ヨシユキ・風波しのぎ/アルファポリス発行・星雲社発売

 1月28日付けの日販調べ週間漫画ランキングからは、2位にランクインした、つるまいかだによる『メダリスト』(講談社)をピックアップ。2025年1月よりアニメ放送も始まり人気が加速している、今一番熱い漫画だ。

 本作は、名古屋市を舞台に、フィギュアスケートに人生をかけて打ち込む少女達と、彼女らを支えるコーチ達の物語だ。フィギュアスケートは技術の習得に時間がかかるため、一般的には3〜4歳から始めなければ高いレベルでは戦えないという点や、選手寿命・引退後の活動といったシビアで現実的な話が語られるほか、技術やルールが都度キャラクターを通じて解説されるため、フィギュアスケートに知見がない人でも楽しめるような工夫も感じられる。

 作者・つるまいかだの、読み手にも勇気を与えるような力強い言葉えらび、真に迫ったキャラクターの心理描写など、挙げればキリがないほどの技術が詰め込まれている芸術作品である。特に見開きいっぱいを使って描かれるスケートシーンは圧巻で、氷の上を滑り舞う躍動感はもちろん、演技に見惚れて”時が止まった”かのように錯覚するシーンもあり、時間さえも自在に描かれていることがわかるだろう。

 フィギュアスケートの繊細な動きや表現力を紙面で描く画力には驚かされるが、講談社漫画賞にて「アニメがマンガを超えられないのでは」と述べた選考委員もいたほどで、原作を読んでいる読者は、アニメではその輝きが失われてしまうのでは?という不安もあったようだ。しかし、1月4日にアニメ第一話が放送されると、Xには「1話から泣いた」というコメントが相次ぎ、合わせて「アニメでも表現力が失われていない」と原作勢も納得の様子。

 本作のアニメでは、モーションキャプチャーが採用され、実際に演技をしたフィギュアスケーターの動きがキャラクター達の演技に繋がっている。また、オリンピック元日本代表の鈴木明子氏が振り付けを担当するなど、制作陣のこだわりが伺える。 

 OPテーマの「BOW AND ARROW」は歌手の米津玄師が逆オファーしたことでも話題となり、YouTubeに公開されたOP映像は2週間で420万回再生を超える人気ぶり。歌詞の中にもフィギュアスケートという競技や、本作を想起させる言葉が並んでおり、視聴者を虜にしている。

 また、オリンピック2連覇を達成した羽生結弦が、自身の公式YouTubeメンバーシップ配信にて本作のアニメを視聴したと語り、「お母さんのとことか泣いた」と吐露した。各所から絶賛を受け、日に日に勢いを増す本作は一見の価値ありだ。

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。(2025年2月3日12:00、リアルサウンド編集部)
誤:各所から絶賛を受ける本作は、アニメ放送前で累計発行部数900万部を突破。
正:各所から絶賛を受け、

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