第23回『このミステリーがすごい!』大賞決定! 26歳“現役漫画家”の受賞者とは
宝島社が主催する第23回『このミステリーがすごい!』大賞の選考結果が発表され、土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から(仮)』が大賞を受賞した。
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応募総数403作品の中から1次選考(21作品)、2次選考(7作品)を経て、第23回『このミステリーがすごい!』大賞は、土屋うさぎ(つちや・うさぎ)の『謎の香りはパン屋から』が受賞。
また文庫グランプリには、松下龍之介( まつした・りゅうのすけ)の『一次元の挿し木』と、香坂鮪( こうさか・まぐろ)の『どうせそろそろ死ぬんだし』が選ばれた。
大賞賞金は1200万円、文庫グランプリ賞金は200万円(均等に分配)で、同3作品は2025年1月から順次、書籍化する予定だ。
■『謎の香りはパン屋から(仮)』あらすじ
大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でバイトをしていた。あるとき同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして? 疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく…。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!
■プロフィール
土屋うさぎ(つちや・うさぎ)
1998年8月、大阪府箕面市生まれ、東京都府中市育ち。大阪大学工学部応用理工学科中退。現在は漫画アシスタント兼漫画家。
2023年『あぁ、我らのガールズバー』で集英社・第98回赤塚賞準入選。同年『見つけて君の好きな人』で小学館・「創作百合」漫画賞佳作。2024年『文系のきみ、理系のあなた』で一迅社・第30回百合姫コミック大賞翡翠賞。『ジャンプSQ.RISE 2024 SPRING』に『ORB』掲載。
■著者コメント
このたびは栄誉ある『このミス』大賞にお選びいただき、本当にありがとうございます。
昔から小説は好きでしたが、漫画家としてデビューし、小説に打ち込むタイミングはもうないと決めつけていました。しかし打ち込む時間は作るもの。人生でやりたいことは全部やろう、と『このミス』大賞に挑戦しました。
書き上げることができたのは、パン屋でのバイト経験、大阪での生活、漫画家としての活動、今までの出会い全てのおかげです。大賞の名に恥じぬよう、これからも全力で作品を書いていきたいと思います。