1万円札の新たな顔・渋沢栄一に注目集まる 『現代語訳 論語と算盤』新紙幣発表から累計46万部重版
2010年に刊行された渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』(守屋淳=訳/ちくま新書)は紙幣デザインの変更が発表された2019年4月9日から2024年7月までの間に46万6100部の重版がかかり、累計発行部数が65万部を突破した。
2024年7月3日に20年ぶりの新紙幣が発行されたなか、新1万円札の顔となった渋沢栄一。この機に渋沢の思想を知ろうと、その書籍への関心も高まっている。
「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した『論語と算盤』は108年前の1916(大正5)年に東亜堂書房より刊行された。明治期に資本主義の本質を見抜き、「日本実業界の父」となった渋沢が生涯を通じて貫いた経営哲学は、答えなき時代に生きる私たちが帰るべき原点として響く。
さらに「栗山英樹・前野球日本代表監督が大谷翔平選手に薦めた本」としての報道もあり、各界・各世代で本書への興味がさらに高まっている。注目集める本書がこれからも多くの人々に影響を与えることは間違いない。
■訳者紹介
守屋淳
1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。現在は作家として『孫子』『論語』『韓非子』『老子』『荘子』などの中国古典や、渋沢栄一などの近代の実業家についての著作を刊行するかたわら、グロービス経営大学院アルムナイスクールにおいて教鞭をとる。著訳書に『現代語訳 論語と算盤』や『現代語訳 渋沢栄一自伝』、『最高の戦略教科書 孫子』『マンガ 最高の戦略教科書 孫子』『組織サバイバルの教科書 韓非子』、などがある。2018年4~9月トロント大学倫理研究センター客員研究員。
■書誌情報
『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書)
刊行日:2010年2月8日
ページ数:256
定価:本体820円+税
ISBN:978-4-480-06535-3
特設サイト:https://www.chikumashobo.co.jp/special/rongotosoroban/