ガルシア=マルケス『エレンディラ』注文相次ぎ緊急重版 『百年の孤独』文庫化で注目集まる

ガルシア=マルケス『エレンディラ』緊急重版

 ガブリエル・ガルシア=マルケス著『エレンディラ』(ちくま文庫/鼓直・木村榮一=訳)への注文が相ぎ、顔写真の入った特別帯での緊急重版が決定された。

 1972年に新潮社から初の邦訳が刊行されて以来、50年以上もの間文庫化されてこなかったことから「文庫化したら世界が滅びる」というネットミームが生まれるほどの存在感を放ってきた、ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』。

 ガルシア=マルケス没後10年の2024年4月1日、新潮文庫での文庫化が発表されるやいなや、SNSでは『百年の孤独』が大きな話題を呼んだ。

 『百年の孤独』を入り口にしてガルシア=マルケスの他の作品も注目を集め、1988年12月にちくま文庫より刊行したガルシア=マルケスの短篇集『エレンディラ』は4月から6月までの3か月間で既に例年の5年分を超える冊数の注文があったのだという。

 筑摩書房では『エレンディラ』の緊急重版を決定。このたびの重版分からは、ガルシア=マルケスの顔写真の入った特別帯を巻いての出庫となる。

■著者プロフィール
ガブリエル・ガルシア=マルケス
1928年、コロンビアに生まれる。ボゴタ大学中退後新聞記者となり、ヨーロッパ、ベネズエラなどでジャーナリストとして活動。そのかたわら小説を執筆し、1955年、処女短篇集『落葉』を出版。1967年発表の『百年の孤独』で世界的に評価される。1982 年ノーベル文学賞受賞。主な作品に『族長の秋』『エレンディラ』などがある。

■書誌情報
書名:『エレンディラ』(ちくま文庫)
著者名:ガブリエル・ガルシア=マルケス
訳者名: 鼓直、木村榮一
刊行日:1988年12月1日
頁数:208頁
定価:638円(税込)
ISBN:978-4-480-02277-6
発行部数:累計36刷 120,500部
URL:https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480022776/

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