【漫画】引っ込み思案な男子、憧れの女子と入ったのは「唐揚げ」の部活!? ネームで公開された漫画が面白い

「こんな部活があったらいいな」

――なぜ“トリカラ部”というユニークな部活の物語にしたのですか?

藤井:「ただのグルメ漫画にすると面白くない」「唐揚げ専門の部活があったら楽しいだろう」と思ったことがキッカケです。また、ストーリー展開がしやすく面白さを出せるシチュエーションとして青春モノを選びました。私の大好きな荒川弘先生の『銀の匙』(小学館)の影響もあったと思います。

――藤井さん自身、唐揚げに何か強いこだわりなどあったのですか?

藤井:私自身、唐揚げが大好きで、買ったり作ったりなどしています。「こんな部活があったらいいな」みたいな自分の願望も反映しているのかもしれません。

――登場人物は名古屋、手羽崎、中津と唐揚げに関係する名前でしたね。

藤井:唐揚げにちなんだ名前にしたいともともと考えていました。また、各キャラの設定ですが、名古屋は主人公として最後に成長する役割があったため、おとなしそうで真面目な雰囲気にしました。手羽崎は私の中の好きなヒロイン像を込めました。中津は個性的な感じを出したく、ブレザーを肩掛けにしたりなど他の2人とビジュアルの差別化を図りました。

――中津達が実際に調理していた唐揚げレシピは何かを参考にしたのですか?

藤井:いつくか世の中に出ているレシピをいくつか組み合わせて、ストーリーに上手くハマるように調整しました。

――本作はネームのように描かれていました。しっかりペン入れをして改めて発表する、という予定などはありますか?

藤井:もともと読切の企画会議に出したネームだったのですが、いろいろあって企画は見送りになりました。作品の供養のためネームのままXに載せたのですが、自分も愛着がある作品なので、いつかもう少し手を加えてペン入れした完成形を描きたいとは思っています。

――今後の漫画制作における予定を教えてください。

藤井:「今年秋の『コミティア』に出られたら」と思って現在漫画を制作しています。他にも、引き続きSNSに投稿するためのショート漫画もいくつか考えています。ゆくゆくは商業用にも漫画を描くことを目指して漫画を1から勉強中です。引き続き「面白い!」と思ってもらえる漫画を描けるように頑張ります!

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