『シティーハンター』隠し部屋にトラップ、脱出ルートまで確保? 「冴羽獠の家」がすごかった

『シティハンター』実写映画化、なぜファンは好意的?

 TVアニメや劇場版の公開など、これまで様々な媒体でメディアミックスされてきた名作『シティーハンター』。2024年4月よりNetflixで実写版が公開され「日本の週間TOP10(映画)」「週間グローバルTOP10(非英語映画)」でも初登場1位を記録するなど大きな話題となっている。

 この実写版で特に話題となっているのが原作の再現度。冴羽獠を演じる鈴木亮平の怪演ぶりもすごいが、それと同様、獠と香が住む冴羽商事のマンションの再現度がすごいと話題なのだ。本稿では、実写化困難とも言われた冴羽たちのマンションに注目。まるで忍者寺のような構造とユニークな仕掛けを紹介する。

ミリタリー好き男子のロマンを詰め込んだ理想空間

 『シティーハンター』は、新宿のスイーパー冴羽 獠が生前の槇村、そして槇村の死後は妹の香とバディを組み、様々な依頼を解決する物語だが、いわずもがな裏社会の職業·スイーパーであることは彼らにとってトップシークレット。そのため、冴羽の表社会での肩書は、冴羽商事の取締役社長。そして、香と共に暮らすマンションの管理人をやっていることになっている。

 この冴羽の住むマンションは、地下に本格派な射撃場と銃器倉庫を完備しているのだが、コミック3巻「その女に手を出すな!の巻」で女性刑事・野上冴子に請われてワンホールショットを披露するシーンでは、その広さと本格設備が明らかにされる。6発の銃弾を、的のまったく同じスポットに打ち込んだ冴羽に対し「おみごと、6発ともワンホールショットね‼️」と褒める冴子。それに対し、冴羽が「なーに、10メートルの距離だからね」とドヤるシーンだ。作中、射撃練習できる射座(射撃手ごとに割りあてられる幅1m前後のスペース)の数などは明記されていないが、このエピソードや他の回で描かれる部屋の様子から、地下には少なくとも4射座以上があり、かなり広いことが分かる。

 さらに、コミックではこの射撃場の背後がガラス張りの部屋となっており、作業用のテーブルとソファー、そして部屋の壁には無数のライフルや拳銃が飾られている。広さだけでなく奥行きもかなりありそうな印象だ。Netflix版でもこの地下射撃場の内装はかなり再現されており、射座の数や射撃場と背後の部屋の距離感や広さは原作よりもコンパクトな印象だが、観れば「これがあの冴羽の射撃場か!」と感動できる再現度となっているので注目だ。

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