声優・福山潤 ブックファースト新宿で軽妙に読書偏愛を語る「社会派の作品が好き、面倒臭いでしょ」

声優・福山潤、読書偏愛を語る

 2024年3月29日、YouTubeチャンネル「出版区」の人気企画【本ツイ!ー本屋ついてって1万円あげたら何買うの?ー】に、大人気声優の福山潤が登場した。「本ツイ!」は、様々なジャンルの著名人が書店を歩き、1万円以内で好きな本を購入する、というもの。過去には漫画家の伊藤潤二やゲームクリエイターの小島秀夫、俳優の東出昌大、芸人の永野などが出演し、多くの話題を呼んでいる。

 福山潤を迎えた今回の「本ツイ!」の舞台はブックファースト新宿店。都内でも有数の品揃えを誇る店内で、福山は本にまつわる自身のこだわりや思い出を、ラジオで鍛えられた軽妙なトークで次々に披露した。

 「仕事柄、(台本や脚本などの)本はたくさん読むんですけど、いわゆる文字をプライベートで買って読むってのが年間どんどん減ってってる状態」「これを期にまた本を読む習慣を取り戻したい」と語り、ロケがスタート。福山が一番に手に取ったのは、2024年3月21日にNetflixにてドラマ版の配信が開始された中国発のSF小説『三体』だ。「ドラマを見る前に読もうと思って」と語り、真っ先に購入品候補に追加した。

 今一番興味のあるジャンルには「社会派」な作品を挙げ、ロッキード事件をテーマにした真山仁の小説『ロッキード』を手に取った。社会派の小説について、「ドキュメンタリーは、同じ当事者でも立場によって感じていることが違う」「それを自分で受け取って処理していくのが好き」「声優としての演技につながっている」とこだわりを語り、そんな自身の性格について「面倒臭いでしょ」と揶揄する。

 コミックコーナーでは、自身がアニメ版の声優を務める『BANANA FISH』について、「少女漫画の概念を覆された作品」と熱い思いを語る。また、山口貴由の漫画『激光仮面』については、「僕、完結まで待っています」「読みたくてしょうがないけど、今じゃない」「ネタバレ、言ったら(カメラの)レンズに行きますからね」など、ユーモアたっぷりに語っている。

 書店を巡り終わり、1万円という予算をオーバーしてしまったため、選んだ本を目の前に「別にここで 選ばなかったやつは一生手に取っちゃダメですよって罰ゲームじゃないじゃないですか」と、購入する本を丁寧に吟味しながら頭を悩ませる姿も。

 視聴者からは、「おかげで本を読みたくなった」「知識欲が素晴らしい」「ますます好きになった」など称賛のコメントが集まっている。 

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