Dos Monos・荘子it、初の書籍発売  ヒップホップの偉人から考える「新しい」の創り方

Dos Monos・荘子it、初の書籍発売

 書籍『最後の音楽:|| ヒップホップ対話篇』が、2024年2月16日にDU BOOKSより発売される。

 本書はヒップホップ・グループ『Dos Monos』のメンバーとして、台湾のIT大臣オードリー・タンや小説家の筒井康隆との共演歴もあるトラックメイカー/ラッパーの荘子itと、小社刊『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』の翻訳者としても知られる批評家/ビートメイカー/MCの吉田雅史が、今年生誕50周年を迎えたヒップホップの核心に迫る対談・鼎談集。

 J・ディラ、マッドリブ、カニエ・ウェスト(現イェ)らのビートメイクの革新性や、2017年に発売したアルバム『DAMN.』でピューリッツァー賞の音楽部門を受賞したケンドリック・ラマーのリリックなどを取り上げ、ヒップホップの面白さ・特異性・人気の秘密ほかについて徹底議論。また、荘子itによる自曲解説も交えた創作論も読みどころのひとつ。

 そのほかゲンロンカフェで行われたトークイベントを再構成したものに、新規対談や書きおろしコラムも追加収録される。

■プロフィール
荘子it(ソウシット)
1993年生まれ。トラックメイカー/ラッパー。2019年に1st Album『Dos City』でデビューしたヒップホップ・クルーDos Monosを率い、全曲のトラックとラップを担当。2020年に『Dos Siki』、2021年に『Dos Siki 2nd season』『Larderello』などの作品をリリース。英ロンドンのバンドblack midi、米アリゾナのInjury Reserveや、台湾のIT大臣オードリー・タン、小説家の筒井康隆らとの越境的な共作曲も多数。2024年のDos Monos第二期はロックバンドとして活動することを宣言している。

吉田雅史(よしだ まさし)
1975年生まれ。批評家/ビートメイカー/MC。2023年に『脱皮とて...』をリリースしたヒップホップ・コレクティヴ、口頭遊民ダコタを引率。著作に『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之、磯部涼との共著、毎日新聞出版)。翻訳に『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』(ジョーダン・ファーガソン著、DU BOOKS)。2024年にはゲンロンより単著『アンビバレント・ヒップホップ』をリリース予定。ビートメイカー/MCとしては、Meiso『轆轤』(2017)、Fake?『ForMula』(2018)のプロデュース、OMSBのEP『HAVEN』(2021)、『喜哀』(2023)への参加など。

■書誌情報
『最後の音楽:|| ヒップホップ対話篇』
著:荘子it+吉田雅史
体裁:四六判/384ページ(予定)/並製
予価:本体2,200円+税
発売日:2024年2月16日
ISBN978-4-86647-213-3
https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK375

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