三浦しをん、西加奈子、朝井リョウ、小川糸、森見登美彦……28名の作家たちが綴る「わたしの名店」
エッセイ集『わたしの名店 おいしい一皿に会いにいく』(ポプラ社)が刊行された。近所のお気に入りの店、子どものころの思い出の店、学生時代に通った店など、本書では、自身にとっての「名店」と特別な一品を28名の作家・著名人たちが想いを込めて綴っている。
キラキラとした幸福感が染み入る「鴨ロースト」、憂鬱の原因が汗とともに流れ出ていく「ガパオ」、幸福だった子どもの頃の記憶を呼び覚ます「ピネライス」、毎年春になるのが待ち遠しくなる「よもぎ餅」――至福の一皿はもちろんのこと、店の雰囲気や店主の佇まいまで感じられる美味なエッセイ・アンソロジー。そんな本書の魅力を紹介する。
まずは豪華な執筆陣。三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦といった人気作家や著名人が、お気に入りのお店について綴っている。
おいしい料理の描写を楽しめるのはもちろん、くすっと笑ったり、ぐっと胸にきたり、珠玉のエッセイが揃う。店名と住所も掲載。実際に店に行き、同じメニューを楽しむことができる。各エッセイには、イラストレーター石津亜矢子によるイラストが入っている。エッセイとイラストで、おいしさ&楽しさが倍増すること間違いなし。
クリスマスや冬休み、正月など、気分もはなやぐ12月。忙しい時期でもあるが、本書で「おいしい」エッセイを味わい、極上のひとときを過ごそう。
書籍情報
『わたしの名店 おいしい一皿に会いにいく』
著者:三浦しをん、西加奈子ほか
定価:726円(税込)
発売:12月5日