ベストセラー連発の編集者・箕輪厚介の「編集論」とは? 常識はずれの「怪獣人間」から学んだこと

箕輪厚介の新刊『怪獣人間の手懐け方』

 破格のベストセラーを次々に生み出す編集者・箕輪厚介氏が「僕の編集論のすべて」だと語る書籍『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)が9月に刊行された。発売前からアマゾンや書店で注文が殺到したため重版が決定し、発売時ですでに2万5000部突破をするほど大きな話題を呼んでいる。

 大学卒業後に出版社の双葉社に入社し、後に幻冬舎に移った箕輪氏がこれまでに手がけた書籍は、見城徹『たった一人の熱狂』、堀江貴文『多動力』、落合陽一『日本再興戦略』、前田裕二『メモの魔力』、ガーシー『死なばもろとも』など。なぜそんなに話題作を連発できるのかが、本書を紐解くとわかってくる。驚嘆するほどの熱量と努力、戦略と覚悟があることが伝わってくるのだ。

 自身では「特別な才能は何もない」という彼は、「怪獣人間」と出会うことで人生を変えてきたのだという。それは飛び抜けた才能を持ち、世間の常識からは逸脱しながら、世界を大きく動かしていく天才たち。狂ったように目的だけを見て、成果を上げていく。そんな「灼熱に燃える太陽のような」存在と対峙することで、数々のベストセラーやムーブメントを生み出してきた。

 そんな「怪獣人間」を「手懐ける」ためのエッセンスが数多く紹介されるのだが、とりわけ印象的なのは、普段メディアで見かける彼の不真面目でいかがわしい姿とは対照的に、人に会う前には細かな点まで徹底的に準備をした上で、「丸裸」で体当たりをしていくという姿勢だ。箕輪氏はまだ本を作ったことがなかった新人編集者時代に、出版界の大怪獣、見城徹・幻冬舎社長に書籍刊行の打診をした。本人に会う前に、本、雑誌、ネット上で発信されたありとあらゆる情報を網羅的に読み込んだ。頭のなかでは会話のシュミレーションを何十回もし、話がどんな方向に流れてもうまく返答できるように備えたのだという。そこでは相手の立場に立っていい時間を過ごしてもらうことを優先する「相手第一主義」を心がけた。

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