『彼岸島』松本光司氏、高校生の“取材依頼”に神対応 「登場人物が全員いい人」なエピソードにほっこり

『彼岸島』松本光司氏、高校生に神対応

 サバイバルホラー漫画の金字塔『彼岸島』シリーズの作者・松本光司氏が8月22日、自身のX(旧Twitter)で、高校生から“取材”を受けたことを明かした。投稿には恐ろしい『彼岸島』の世界観とはかけ離れた、可愛らしくほっこりさせられる漫画も添えられている。

 きっかけは、現在『彼岸島 48日後』が連載されている「週刊ヤングマガジン」(講談社)の編集部に寄せられた一本の電話。授業の一環で「自分が尊敬する社会人にインタビューする」という企画があり、ぜひ松本氏の話が聞きたいという高校1年生からのオファーだったそうだ。

 漫画家は少年少女にとって憧れの存在であり、同時にメディアに登場する機会は限定的なため、「直接、気になることを聞いてみたい」と考えるのは自然なこと。しかし、松本氏は20年以上&90巻近くに及ぶヒットシリーズを手掛けている人気作家であり、「ダメ元」のオファーだったことだろう。

 これに対して、「嬉しいじゃないですか、それになんて行動力。折角なので、受ける事にしました」と松本氏。取材を受けたこと自体“神対応”だが、1時間ほどじっくりインタビューの時間を取り、その後「お土産を渡し損ねたから送る」という編集者の言葉を聞いて、自身もサインを描いて同送したという。

 さらに、「喜んでくれるかな。そして発表上手くいくといいですね」とエールを送っており、賞賛するコメントには「少年はいい子でしたが、僕はただのおじさんですよ」と返すなど、謙虚な人柄も伝わってくる。取材依頼をした高校生について、松本氏は「結構な緊張でしょうに、挨拶から手土産からすごくしっかりしています」と語っており、また、「先生になんのメリットないのに、ありがとうございます」としきりに言われたことを明かしている。「登場人物が全員いい人」な、あたたかいエピソードだ。

 このポストを「僕はかなりの元気をもらいました」と締め括った松本氏。漫画家に憧れる学生から取材依頼が殺到しないか少し心配だが、「校内新聞」の記事がいいものになったことは間違いないだろう。

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