『ガンダム』カミーユ、シン・アスカ……主人公はみんなヤバイのか 中でもまともなのは誰?

『ガンダム』主人公みんなヤバすぎる

 初代ガンダムである『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイにはじまり、数多くの魅力的な主人公を排出してきたガンダムシリーズ。しかしネット上では「ガンダムの主人公にはまともな奴がいない!」と言われているよう。そこで今回はガンダムの主人公には本当にまともな奴がいないのか、特にクレイジーと言われることの多い主人公と共に振り返っていこう。

最期には精神が壊れてしまったカミーユ・ビダン

 まともじゃないガンダム主人公として特に名前があがっていたのが、『機動戦士Zガンダム』のカミーユ・ビダンだ。カミーユは複雑な家庭環境や女性のような名前へのコンプレックスから、非常に繊細で感情の起伏が激しい性格に育ってしまった。

 ストーリー序盤ではティターンズ兵に対して殴る蹴るは当たり前。名前のせいで性別を間違えられた際には、そんな些細な理由だけでジェリド・メサに殴りかかるという暴れっぷりだ。その上自分が殴られた時には「暴力はいけない」と自分の行動を棚上げしてしまうのだから目も当てられない。

 しかしストーリー終盤、カミーユは更にまともじゃない状態になってしまう。激闘の末最後の敵であるパプテマス・シロッコを破ったカミーユ。しかしシロッコが最期に発した光を浴びて精神崩壊に至ってしまったのだ。

 ストーリー序盤の暴力的な一面にはじまり、最終回では本当に頭がおかしくなってしまったカミーユ。多くの視聴者がまともじゃない代名詞としてカミーユの名前を出したのも仕方がないのかもしれない。

終始クレイジーだったシン・アスカ、最後に待っていたのは主人公交代だった!?

 また忘れてはいけないのが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカだ。彼は目の前で家族を失ったことによる反動からか情緒不安定で攻撃的な性格に。その結果ネット上では「主人公なのに暴走しすぎ。しかも最後まで直らないというクレイジーさ」などと言われるほど。

 作中ではアスランが倒せなかったフリーダムを倒したシン・アスカは「仇は取りましたよ。あなたのもね」などとアスランを挑発する場面があり、その言動や行動の異常さを象徴している。

 ちなみにシン・アスカは異常行動がエスカレートすると共に活躍の場面が減り、最終的には主人公の座を追われてしまったことでも有名。主人公交代の理由については明らかにはされていないものの、彼の持つクレイジーさによる人気の低迷が理由の1つになっているのかもしれない。

 一方で比較的まともな主人公としては『機動戦士ガンダム F91』のシーブック・アノーや、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイの名前もあがっていた。理由としては「名前の意味が見本ってだけあってシーブックが1番まとも(見る=シー・本=ブック)」「アムロははじめ陰キャだったけど成長とともにまともな大人になったぜ」という意見が出ていた。

 また「戦争っていうまともじゃない状況で正気な方が怖い」というコメントも。確かにガンダムシリーズでは、精神的にも肉体的にも未成熟な少年達が殺し合いをするという異常な状況に立たされている。カミーユ・ビダンやシン・アスカのような、一見するとまともではない状態の方が人間らしいまともな反応だったのかもしれない。

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