『ONE PIECE』休載週に“ワンピ欲”を満たすには? キャラの誕生日認定からファンアートまで、実は面白い公式サイト

『ONE PIECE』公式サイトが面白い

 「週刊少年ジャンプ」での連載が最終章を迎え、盛り上がりを見せている『ONE PIECE』。4月2日発売号では休載で、前号の衝撃的な展開から、寂しがるファンの声が多く聞かれている。とは言え、物語が大きく動いているなかで、同時進行の大型企画も多い本作のこと、休載が増えるのも仕方がないかもしれない。

 “ONE PIECE欲”を満たしたいが、コミックスは何度も読み返しているしーーという人にお勧めしたいのが、公式サイト「ONE PIECE.com(ワンピース ドットコム)」だ。連載を追いかけているファンでも、「簡単なあらすじやアニメ/グッズ情報があるだけでは」と、意外とチェックしていない人が多いのではないか。

 もちろん、作品情報やグッズの紹介なども充実しているが、作者・尾田栄一郎氏の遊び心が活かされたサイトになっており、特にコミックスの小ネタを楽しみにしている人はこちらもチェックしておきたい。

 例えば、コミックスでは「SBS」(S質問を/B募集/Sするのだ、の略)という質問コーナーが人気を博しており、キャラクターの誕生日を読者が提案し、尾田氏が「いいよー」と気軽に認定してしまうのが恒例になっているが、公式サイトでは、コミックスに掲載できなかったハガキから誕生日の認定を行なってきた。比較的新しいところでは、光月おでんやヤマトなど、主要キャラクターの誕生日もこちらで決定しており、彼らの誕生日を祝いたいファンはチェックしておくといいだろう。

 また、コミックスの巻末で募集しているファンアート企画「ウソップギャラリー海賊団」も、公式サイトで拡張版が展開されている。毎回、ファンによるハイクオリティーなイラストが掲載されているが、単行本では仕様上、モノクロになっている。送られてくる作品は美しく彩色されており、ネットならではのフルカラー版が楽しめるようになっているのだ。さらに、最終選考まで残ったもののコミックスに掲載されなかった佳作もピックアップされている。公式では描かれていない、意外なキャラクターの取り合わせや感動的なシーンの描写も多く、「それを尾田氏(とウソップ)が選定している」という前提で見れば、『ONE PIECE』という世界を構築しているひとつの要素と捉えることもできるだろう。

 また、ONE PIECEマニアとして知られるグレッグ・ワーナーによる作品解説コラム『グレッグ先生のSUPER「OP」講座!』も連載中。漫画のシーンを引用しながら、解説と考察が繰り広げられており、作中の謎に迫るわりと攻めた回もある。ネタバレになるかもしれないネット上の「考察」には賛否の議論があるが、公式サイトに掲載されているだけにほどよい温度感で、しかし読み応えがあるのがファンには嬉しいところだ。

 その他、尾田氏の直筆メッセージが掲載されている「尾田栄一郎のらくがきコーナー」や、アニメでウソップを演じている山口勝平、ゾロを演じている中井和哉の連載もあり、アクティブなものと更新が途切れているものがあるが、過去記事をちょこちょこ読んでいるだけでも、「次の月曜日」まで十分に『ONE PIECE』を楽しめる内容になっている。まだチェックしたことがないファンは、ぜひアクセスしてみよう。

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