『ONE PIECE』作者・尾田栄一郎が「渡辺晋賞」授賞で直筆コメント「更なる巨大な“ひま潰し”の製作を目指したい」
3月2日に「第18回 渡辺晋賞 授賞式」が行われ、今回で第18回となる渡辺晋賞は、漫画家/映画『ONE PIECE FILM RED』プロデューサー・尾田栄一郎(おだえいいちろう)が授賞した。
受賞理由としては、映画『ONE PIECE FILM RED』の総合プロデューサーとして、観客動員1,427万人・興行収入197億円という、2022年度国内興行成績1位・国内の映画興行収入ランキング歴代8位という結果に導き、さらには、全米初登場2位など国際市場をも圧倒する作品を作ったことなどが上げられた。
企画から製作、戦略的な宣伝までを総合的にプロデュースし、公開前から作品への注目度が高く、公開されるやいなや瞬く間に大ヒットとなり、これまで海外でも120以上の国と地域で公開されるなど、FILM RED旋風は世界にまで拡がっている。
プロデュースチームを先導し密な連携を取りながら、監督、脚本家、演者を決定、そして、今回生み出された物語のヒロイン「ウタ」の歌唱パートへの“Ado”の起用、使用楽曲については現在第一線で活躍する多数のアーティストからの楽曲提供をプロデュースチームや監督と共に厳選するなど、手腕を発揮。音楽とアニメのコラボレーションをより高め、アニメのヒットだけでなく音楽のヒットにも繋げている。
いわずと知れた大ベストセラー漫画家であるが、ヒット・シリーズの作家として甘んじることなく、映画の企画・製作・宣伝を総合プロデュースしたその姿勢及び実行力が高く評価された。これまでも、総合プロデューサーとして『ONE PIECE』の映画作品に携わってきたが、今回の映画作品の大ヒットという結果をもって、ビジネスの成功に繋げてきたプロデューサーとしての功績が証明されたといえる。
プロフィール
尾田栄一郎(おだえいいちろう)
漫画家/映画プロデューサー
熊本県出身。1997年より週刊少年ジャンプで『ONE PIECE』連載開始。1999年よりフジテレビ系でアニメ放送が開始。2015年6月「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として“ギネス世界記録”に認定。2021年に連載1000話を突破し、単行本も第100巻が発売され、2022年8月現在の単行本世界累計発行部数は5億1000万部を数える。2022年は連載25周年記念イヤーとなり、8月には劇場版『ONE PIECE FILM RED』が公開。