『星旅少年』で人気急上昇の漫画家・坂月さかな 国際的なボローニャ・ラガッツィ賞の最優秀賞に輝く 


 今、マンガファンから注目を集めている坂月さかな。宝島社『このマンガがすごい!2023』オンナ編第5位にランクインした漫画『星旅少年』の作者である、

 そんな坂月さかなによる『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』(パイ インターナショナル)がこの度「ボローニャ・ラガッツィ賞 コミックス・ヤングアダルト部門 2023年」最優秀賞を受賞した。

 ボローニャ・ラガッツィ賞(BolognaRagazzi Award)は、ビジュアル的な観点からすぐれた児童・青年向け書籍に贈られる賞で、国際的な専門家によって審査される。毎年開催のボローニャ国際児童図書展に先立ち受賞作品が発表されていて、2023年はFiction, Nonfiction, Comics, Opera Prima, Photography の5部門で募集があり、59ヵ国644出版社から2,349 作品応募があった。各部門から最優秀賞1作と入選数作が選ばれた中での快挙となった。

 『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』は、漫画・イラスト・ストーリーで綴る4章からなる〈ある宇宙〉の旅の記憶の物語であり、坂月さかなの商業初作品集だ。現在高い人気の漫画『星旅少年』とリンクする前日譚的な作品としても注目を集めている。

 今回の受賞に際して審査員は下記のようにコメントをしている。「不確かな時代を生きる人々の繊細な感情を描くために、SFの表現を用いた坂月さかな氏は、幻想的な物語のニューウェーブの第一線にいる。何と言っても、その繊細さと革新性に驚かされるのは、星々を旅する若者の絶え間ない任務と孤独を描くために、日本マンガと西洋文化の双方の要素を組み合わせる坂月氏の手法である。壮大でありながら身近な親密さをも感じさせる本書は、その物語の驚くべき発想の核心に多様なビジュアルと審美的なテキスト―短篇詩的な文章を伴うフルカラーのイラストや、物語世界を紹介するモノクロームのマンガ短篇集―で繰り返し迫っている。この革新的な作品は、先日、第1巻が刊行された坂月氏のストーリーマンガシリーズ「Star Tripper(原書『星旅少年』)」の始まりを告げるものであり、我々はボローニャ・ラガッツィ賞コミックス・ヤングアダルト部門を授賞することを誇りに思います」

 今後より注目を集めるであろう坂月さかな。ぜひこの機会に作品をチェックしてみよう。

著者:坂月さかな
イラストレーター・漫画家。「ある宇宙の旅の記憶」をテーマに、孤独で静謐な世界を優しい筆致で描く。『令和元年のゲーム・キッズ』(星海社)装画、『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)装画、『少女終末旅行 公式アンソロジーコミック 2』(KADOKAWA)寄稿。2021年4月商業初作品集『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』、2022年4月商業漫画デビュー作『星旅少年』を刊行(どちらも小社刊)。
Twitter:https://twitter.com/sakatsuki_fish
Instagram:https://www.instagram.com/sakanasakatsuki/

書籍概要
書名:『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』
https://pie.co.jp/book/i/5487/
仕様:A5判(210×148mm)/ソフトカバー/256Pages(4c_128Pages/1c_128Pages)
価格:本体1,880円+税
ISBN:978-4-7562-5487-0 C0079
発売日:2021年4月22日
著者:坂月さかな
発行元:パイ インターナショナル

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