【漫画】友だちのいない兄を心配した妹が、裏山にお供物をすると……キツネとタヌキが奮闘するSNS漫画が愛おしい
表情豊かなキャラクターたち
――背景がとても丁寧に描かれていましたが、舞台のモデルとなった場所などあったのですか?
百舌:祖父母の家をイメージしました。幼少期は山に入って祖母の畑仕事のお手伝いしたり、田んぼで作業してる祖父を見に行ったり、親戚の子どもたちと虫採りしたりなど、たくさん遊んで楽しかった思い出を頭に浮かべながら描きました。
――登場人物の表情がとても豊かに描かれていましたね。
百舌:豊かな表情を描く際に、特に眉毛は意識しています。ほんの少しでも引く線が違うと別の表情になるので、上手く描けていたのなら良かったです。
――表情で言うと、キツネとタヌキの表情もどれも可愛らしかったです。
百舌:キツネとタヌキはリアルな動物と言うよりは、マンガっぽいかわいい表現を目指して描きました。コミカルかつモフモフな動きがたくさん描けたと思っています。
“子どもらしさ”を描くうえでの注意点
――ショウタやさーちゃんが良い意味で子どもらしい言動を見せていましたが、大人が子どもらしい子どもを描く時、「子どもはそんなことまで考えられない」など、違和感が生じることも少なくないと思います。子どもを描く上で、注意した点などありますか?
百舌:不自然にならない様に意識して描いたので、そこを気にしてもらえたならとても嬉しいです。漫画の中では一コマしか描かれなかったとしても、「そのキャラクターはその世界で生活していて、コマの前後に動きや目的があってそこにいる」と考えて描いています。例えそこで登場が終了していたとしても、「この後はどこへ行って何をするのか」ということまで意識して、不自然な言動にならないような描写を心がけています。
――ショウタの着てるトレーナーに「ANIKI」と書かれているのが面白かったです(笑)。
百舌:ショウタはどこにでもいそうな少年をイメージしました。ただ、「服装もシンプルにするとメインキャラと認識されにくいのでは?」と考え、強く印象付けるためにTシャツを目立たせることにしました。その結果、「カッコイイロゴを作って入れよう」となり、パッと思いついた文字をカッコイイ雰囲気に仕立た感じです。
――今後の活動目標など教えてください。
百舌:「これからも変わらずに楽しく創作していけたらいいな」と思います。ただ、さらにもっと頑張ったり挑戦したりなど、積極的に動き出して行ければとも考えています。