自転車屋さんの高橋くん、推し武道、帰らないおじさん……この秋、ドラマ化する漫画を解説
『帰らないおじさん』
10月6日より放送される『帰らないおじさん』(BS-TBS)。漫画雑誌『イブニング』(講談社)にて2020年から連載を開始し2021年に完結したものの2022年より続編となる『帰ってきた帰らないおじさん』が連載中である。昭和に栄えた“モーレツ社員”とは対照的に、働き方改革によって定時で退社することができるようになったおじさんたちが本作の主人公だ。残業はなくなったものの、家庭に肩身の狭さを感じるおじさんたちは家に帰らず、愉快で自由な”アフター定時”を過ごす。
さまざまなおじさんが登場する作品であるものの、本作で描かれるおじさんたちは子どものように無邪気な姿を見せる。現代の社会を映しているかのようなリアルさがありつつも、街中で見かけることのむずかしい、スーツを着たおじさんたちの満面の笑顔は非常に新鮮なものとして映る。
そんなおじさんたちを演じるのは光石研・高橋克実・橋本じゅんといった実力派俳優だ。数えきれないほどの作品に出演し、ときにユーモラスに、ときにシリアスに役を演じてきた3人が無邪気に遊ぶ姿は漫画と同じくらい、もしくは漫画以上に新鮮な画となるはずだ。
本稿で紹介した作品の他に『親愛なる僕へ殺意をこめて』や『サワコ ~それは、果てなき復讐』なども2022年秋季にドラマ化を果たす漫画作品として挙げられる。今年も涼しく長い夜を過ごすためには十分なほど、多くのドラマ・漫画作品がそろう秋になったといえるだろう。