水彩画を極めた“おじいちゃん先生”はデジタル機器を使ってもすごかった リアルの絵をスキャンしたような仕上がりに

 今年75歳になる水彩画家&絵画講師の“おじいちゃん先生”こと柴崎春通氏が、デジタル機器を使っての水彩画に挑戦。視聴者からは「絵の具も筆も紙がなくても水彩画が描けるなんて奇跡!」といった驚きの声が寄せられている。

 柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。普段は視聴者から寄せられた絵画を添削し、その映像をYouTubeで公開。決して作品を否定しない、穏やかな口調の講義は、見る者にとっての癒し時間にもなっているようだ。チャンネル登録者数は138万人を超える(6月11日確認時)。

 そんな柴崎氏はAdobe Frescoという描画アプリを使った企画の第3弾動画を6月8日に公開。第1弾目は鉛筆画、第2弾は色鮮やかなリンゴとバナナを描いていた。柴崎氏は第3弾に臨むにあたり「今回は水彩画ということで、滲みやぼかしを徹底的に活かするように、チャレンジしていきたいと思います」と語っていた。

【第3回】デジタルで水彩画に挑戦 !初めての風景画 / アドビフレスコ

 しなしかながらデジタル機器で“滲みやぼかし”はどう表現されるのだろうかーー? ここは非常に視聴者にとって気になる点だと思うが、動画を見てみると納得。柴崎氏もAdobe Frescoの性能の高さを「滲みますねー……! すごいね!」と絶賛していた。

 その後もスタイラスとタッチデバイスを駆使しながら、風景画を描いていく柴崎氏。その中でデジタルの利点について「アナログで描いていると、乾いてきちゃうんだよね。柴崎はいつも『乾かぬうちに描きましょう』って連呼しているんですけど、この水彩のアプリは乾かないからすごい。それが特に優れている点ですね」と語っていた。

 そうして出来上がった水彩画はなんとも味わい深い作品となっていた。素人目には実際に描いた水彩画をスキャンしたものかと勘違いするほど、デジタルとアナログの差を感じない作品となっていた。動画の中で柴崎氏は「滲みのない水彩画なんて甘味のないキャンディーを食べるようなもの」と話していたが、しっかりと滲みも表現されていて、その点についても柴崎氏は太鼓判を押していた。

 どんな過程を踏みながら仕上げていったのか、気になる人はぜひ動画をチェックしてみよう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる