ピーチボーイリバーサイド、桃太郎殺し太郎、桃源暗鬼……常識を覆す“桃太郎漫画”3選
『桃源暗鬼』
『桃源暗鬼』は「週刊少年チャンピオン」で連載中の、漆原侑来が描くダークファンタジーだ。捨て子として血の繋がらない父・剛志に育てられた一ノ瀬四季は、絶賛反抗期の真っ只中。小学生時代のある事件がきっかけで父とはギクシャクしており、学校も退学になる問題児だ。そんな彼の家を、突如スーツを着た男が襲撃する。
父は彼を桃太郎機関の人間だと紹介し、四季は自分が鬼の血を引くという事実に驚きを隠せないでいた。もともと剛志は自分も桃太郎機関の人間でありながら、何の罪もない四季を我が子として育ててきたのだ。父が自分のせいで傷ついたとき、四季の中の鬼が騒ぎ出す。
上記した2作品と本作の違いは、舞台が現代日本である点だろう。そのため『桃太郎』自体が伝承されている日本で、“あの話は本当だった”という物語が進む。またバトル漫画らしくそれぞれに異能があり、主人公が鬼側として葛藤するのも今の時代にぴったりとマッチしていた。