【漫画】クールな少年を見つめる少女、なぜ焦っている? 一見上手なラブコメ漫画がプロの添削で激変

 そして、2コマ目に描かれた、少年に「今僕に声をかけましたか」と聞かれ、焦っている少女のコマを大きく取り、セリフの違和感も指摘。「読者が何を見たいか」ということを徹底的に意識したカメラアングル(構図)の考え方についても言及し、全体を通じて、主人公の魅力がよく伝わる形に変更がなされていた。

 さらに今回は、「プロの漫画家」を目指す人へのアドバイスも送られた。「アップはここぞというときに使え」。決めゼリフを言うとき、感情を伝えたいとき、クライマックスのシーンなど、強調すべきタイミングで顔のアップを描くのが効果的だ、というのは、当たり前のことに思えるが、そうして緩急をつけることは意識していなければなかなかできず、その視点から見れば、今回の作品もアップのコマが多く渋滞してしまっている。本当に見せたいシーンでアップが使えなくなる、ということを避けるためにも、強調する必要のないシーンでは抑えめにしておくのが正解のようだ。

 相哲さんはまだ上級者とは言えないかもしれないが、絵を描き始めて1年ほどで、将来有望と言えるだろう。ハイド氏はその作品を添削しながら、初心者ではない層にも参考になるアドバイスを送っており、多くの人にとって参考になる動画になっている。漫画やイラストが上手くなりたい人も、プロの添削によるビフォー・アフターを楽しみたい人も、チャンネルをチェックしてみよう。

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