地元大阪を自慢する4コマ漫画、プロ漫画家の添削でどう変化? 読者目線を徹底することの効果
詳しくは動画を確認していただきたいが、まずペガサスハイド氏は、「ミスターオクレ」を「なにわ男子」という、全国的にわかりやすいタレントに変更。1コマ目に転校してきた少女だけを描くのではなく、最初から同級生とトークが弾んでいる場面を描くことで、「“私の”ジモト自慢」というタイトルとの整合性を高めた。そのなかで、主人公が見様見真似で使ってみた「知らんけど」の意味がズレいて、そのことに同級生たちがツッコみ、教室が笑いに包まれて、「“知らんけど”の一言だけでも笑いが生まれる」という関西の楽しさを伝える内容に変化させたのだった。
ペガサスハイド氏は最後に、「誰に向けた漫画なのか」を強く意識することを勧めた。「男性向けなのか、女性向けなのか」「何歳くらいの人が対象か」「物語のジャンルは何か」と考え抜くことで、絵柄も物語も、ブレないものになる。4コマという短い作品なかでも、その効果は如実にあらわれるようだ。漫画家を志している人も、そうでない人も、漫画好きならさまざまな発見のある添削動画。一度チェックしてみてはいかがだろうか。