SHIHO×RIKACOが語る、自分らしく生きるための瞑想 「無意識なものに気づくと、日々の中に奇跡を発見し始める」

SHIHO×RIKACO 瞑想対談

通勤中でも歯磨き中でも始められる、呼吸を意識する時間

――個人的には「瞑想」や「ヨガ」に少しハードルの高さを感じていたのですが、この本を手にしてみて驚きました。何の用意もなくてもすぐに呼吸を意識するところから始められるんだと。

RIKACO:「なんかハードルが高そう」「むずかしそう」って思う人はいっぱいいると思う。

SHIHO:実は私もそうだったんです。独学で始めて、それからちゃんと習ってみると、なかなか感覚がつかめずに「難しい!」「修行みたい!」と思ってしまって。もっと楽しく、簡単できる瞑想の方法はないのかとずっと考えていて。それを目標に作った本でもあります。

――おふたりが瞑想や呼吸法に意識が向いたきっかけは何だったのでしょうか?

RIKACO:やっぱりヨガからかな?

SHIHO:私もヨガからです。30代になったときに体のメンテナンスはもちろんだけど、メンタルも同時に整えていく必要がある、体と心、どちらも健康であってこそだって気づいて。ヨガの呼吸は、血液やリンパの流れもよくなって、気が整うんですよね。

RIKACO:不思議だよね、本当に。で、だんだん科学的にも研究が進んで、成功者の多くがヨガや瞑想をライフスタイルに取り入れているっていう話も広がってきて……。

SHIHO:ビートルズも瞑想をして、名曲を生み出したとも言われていますよね。

RIKACO:「瞑想=難しい」と思っている人がほとんどなわけだから、まずは入り口を広げてあげたいよね。一歩踏み出さないとわからないことがあるから。

SHIHO:今の状況って、心がすごく疲れやすいと思うんですね。人って思考と感情に加えて、日常のやらなきゃいけないことや役割の中で生きてしまう。でもそこからちょっと意識を外してみる時間を持つと、自分の中に隙間ができるというか、余裕が生まれる感覚に気づけるんです。

RIKACO:自分が感じていないストレスの積み重ねで体が悪くなっていくんだよね。だから、毎日いかに解放していくかが大事。自分がどういう人で、どういう体質で、どんなことにストレスを感じるのか。みんな自分の体なのに、わかってなかったりするじゃん。それがわからないまま年を重ねていくより、早めに気づいたほうが絶対いいって!

SHIHO:そう! 「じゃあ、何から気づけばいいの?」となったときに、一番わかりやすいのが、呼吸や心臓の動き、内臓の働きなど、自分の意志とは関係なく動いているものに意識を向けてみるんです。体だけじゃなくて、実は地球も動いているし、海や月も……って、ふだん意識したことがないものに意識を向け始めると、目に見えない流れや動きが存在していることに気づくんです。無意識なものに気づいていくと、今度は日常のささいな日々の中にたくさんの奇跡を発見し始めるようになるの。

RIKACO:それが五感が研ぎ澄まされるってことよね。

SHIHO:面白いですよね! 五感が研ぎ澄まされてくると、いろんな出会いとかもポンポンポンってつながっていくし、あのことがあったから今があるんだみたいに見えてくる。でも、それって本当に難しいことじゃなくて、例えば通勤中とか、歯を磨く時間とか、そういうちょっとしたタイミングでも呼吸に意識を向けるだけで違ってくると思います。

どう年齢を重ねていきたいのか、理想を見つめることが第一歩

――おふたりにとってハワイはどんな場所でしょうか?

RIKACO:最初にハワイに行ったのは仕事だったかな。もうあまり覚えてないけど。

SHIHO:私も最初にハワイに行ったのは、仕事でした。20代でサーフィンにすごくハマって、よく行くようになって。ハワイに友達がたくさんできて癒しの場所になりました。

RIKACO:私ね、もう26歳と22歳になる息子が2人いるんだけど、幼稚園から小学校のときにハワイのプナホウ・スクールで毎年サマースクールに行かせてたの。毎年夏の2カ月間はハワイで過ごす生活を10年ぐらいやっていて。だから私にとってハワイは、観光地というより、生活の場、子どもを育てる場所というイメージ。

SHIHO:RIKACOさんはなんでも早いですよね。今、ハワイで子育てしたいっていう人は多くいます。

RIKACO:20年ぐらい前の話だから、たしかに早いかもね(笑)。

SHIHO:まさにRIKACOさんは先駆者ですよ。ハワイでの子育てだけじゃなくて、美容のことだったり、人生についての考え方だったり。活躍を見ていていつもそう思います。

RIKACO:そうね。今みたいにアーティストビザが簡単に取れる時代じゃなかったから、SHIHOたちみたいに、自分のやりたいことも子どもの教育もできるのは、羨ましいなって思うよ。だから、そういう意味ではだんだん世界は近づいてると感じるし、それってすごい素敵なことよね。何かの枠を超えてやりたいことをやるのは大変なことだけど、誰かがポンと飛び越えると「自分にもできるんじゃないか」みたいに、夢とか希望になるじゃない?

――個人的にも、素敵な年齢の重ね方をしているおふたりを見ると希望を感じます。私は今30代後半なのですが、やっぱりこれまでとは違うと感じることが増えてきて。

RIKACO:30代でそんなに不調を感じる?

――白髪が生えてきたり、肌がゆらぎやすくなってきたり……。

SHIHO:わかるー! 私も白髪を見つけたのは30代後半だったし、45歳になってホルモンのバランスの崩れも感じるようになったの。

――そういう今までになかった年齢に応じた変化に、ちょっと焦ってしまうところもあって。おふたりが、どのように捉えられているのかお聞きしたいです。

SHIHO:私も聞きたい!

RIKACO:焦りはしないよ。当たり前に老いていくわけだからさ。それに向き合って、どう素敵に生きていくかのほうが、自分にとっては大きなテーマで。大事なのは放っておくんじゃなくて、どういうひとになりたいかっていう目的意識よ。それがないと、変な年のとり方しちゃうと思うから。

SHIHO:それは、本当にそう思います! 今いろんな情報が飛び交ってるから、食事にしても、美容にしても、数えきれないほどいろいろあるけれど......部分的に見て手当り次第いろんなことやったらおかしなことになっちゃう。だから、こういう年齢の重ね方をしたいっていう理想をもつことがまずは大事。

RIKACO:私の場合、それが自分自身であって、誰かってわけじゃないんだけどね。「いくつになったらこういう感じかな」とか。「そうあるためには今こうしていこう」っていうのがいつもある。

――さすがRIKACOさんって感じですね。

SHIHO:本当に! 私はね、いろんな人の寄せ集めだな(笑)。「あの人素敵」「あの人のこういうところ好き」っていう、いろんな人のいいところをちょっとずつピックアップして、バージョンアップした自分をイメージするっていうか。

RIKACO:それもすごい素敵なことだよね! だから、一番よくないのは「焦り」と「放置」だと思うわけ。私もSHIHOも日光に当たるのすごく好きだけど、シミが増えないようにケアをしているのよ。

SHIHO:あとは、いいコンシーラーも知ってる(笑)!

RIKACO:アハハ。そう、人それぞれ体質も違うし、どうなりたいかっていう理想も異なるから、そこにフィットするための対策を模索していくしかないのよね。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「著者」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる